留萌局 6年度政策プレゼン事業 学校横断型PJチーム 全高校で編成 SDGs・ゼロカーボンを探究(道・道教委 2024-03-08付)
【留萌発】留萌教育局は6年度、本年度に引き続き「留萌管内高校・北海道大学SDGs・ゼロカーボンプロジェクト」に取り組む。道教委の教育局政策プレゼンテーションで採択されたもの。新たに管内の全高校で編成する学校横断型プロジェクトチームのもと、SDGs・ゼロカーボンに関する探究を進める。
同プロジェクトは、各学校の生徒が地域の特色に応じた探究テーマで取り組み、その成果を自信を持って自分事として提言・発表することで地域住民の行動変容の推進などの育成を目指すことなどが目的。4年度に留萌高校の生徒を対象に北海道大学との連携のもと、プラスチックごみや風力発電に関する探究を進めた。
本年度は管内の4校に取組を拡大した。生徒たちは各地域や高校の特色に応じた探究に臨んだほか、生徒のプレゼンテーション能力の向上が図られるよう指導する教員を対象とした研修を実施した。
取組を通した課題としては、探究レベルについて学校間格差が大きい点、地域のニーズを踏まえた探究に必ずしもならず、地域課題解決に直接的につながらないことがある点が挙げられた。
このため、6年度は学校間の連携による探究レベルの格差是正、地域ニーズを踏まえた探究による地域との連携を進めることとした。
これまでとの変更点として学校横断型プロジェクトチームを編成する。プロジェクトリーダーは、長年にわたって羽幌シーバードフレンドリー推進協議会と連携して総合的な探究の時間を展開する羽幌高校とする予定。同校を核として生徒同士で連携を深める。また、途中経過やまとめの段階で各校の探究の過程や成果を交流する場面を設定。他校の取組手法を知ることで今後の探究の参考にすることをねらう。
探究テーマの充実としてブルーカーボンを追加。留萌地域で推進されている取組について事前学習で生徒たちに紹介し、生徒たちの探究の幅を拡げるとともに地域に直結した課題の探究を促進させる。
1学期中に事前学習や調べ学習、フィールドワークなどを実施。局では、探究が多岐にわたることから各校へのそれぞれ専門家の紹介、探究に当たって困り感などのサポート、探究活動がしやすい現場の形成に取り組む。また、学校として今後も継続的に探究的な時間の活動に落とし込みやすいように意識して支援する。
川村秀明局長は、昨年から振興局など関係機関との協力を得ながら取組を進めていること、ゼロカーボンについて2050年までの実現と長期的な視点で進めなければいけないことに触れ「一歩でも管内のゼロカーボンの推進、ひいては道内や全国、世界のゼロカーボンの推進に寄与していきたい」と話している。
(道・道教委 2024-03-08付)
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