校内に多様な学び場を確保 15中学校区で不登校支援 道教委 6年度から事業開始
(道・道教委 2024-03-12付)

 道教委は6年度から不登校児童生徒に対する支援推進事業を開始する。各管内の15中学校を中核校に指定し、オンライン授業や教育相談を行う校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)を設置。オンライン授業や教育相談など多様な学びの場を確保し、教室で学校生活を送ることが困難な児童生徒の支援体制を整備する。

 4年度の道内不登校児童生徒数は1万3000人と過去最多を記録。道教委は不登校によって「学びや支援にアクセスできない子どもをゼロ」にすることを目指すHOKKAIDO不登校対策プランの策定に向けて準備を進めており、多様な学びの場の確保を柱の一つとして位置付けている。

 同事業は、教室で学校生活を送ることが困難な児童生徒が校内の安心できる別室で学ぶことができるよう、校内教育支援センターを設置するモデル事業。端末を使ったオンライン授業の配信や学習教材の提供などの学習支援体制を整備するほか、オンラインを活用した教育相談体制を整備する。

 事業期間は1年間。事業を実施する市町村教委の中学校を中核校に指定するほか、中核校と連携して取組の汎用化を図る小学校を協力校として指定して取組を進める。

 中核校には教員1人を加配。教育相談コーディネーターを校務分掌として位置付けることで組織的な支援の充実を図る。

 6年度の中核校―協力校はつぎのとおり。

▽滝川市開西中―西小

▽石狩市花川北中―紅南小

▽小樽市長橋中―長橋小、幸小、塩谷小

▽苫小牧市光洋中―大成小

▽新ひだか町静内中―静内小

▽函館市港中―港小

▽乙部町乙部中―乙部小

▽旭川市光陽中―東町小、豊岡小

▽留萌市留萌中―東光小、緑丘小、潮静小

▽枝幸町枝幸中―枝幸小、目梨泊小、岡島小

▽大空町女満別中―女満別小

▽帯広市大空学園義務教育学校後期課程―同校前期課程

▽厚岸町太田中―太田小

▽釧路市景雲中―愛国小、芦野小

▽中標津町広陵中―中標津東小

(道・道教委 2024-03-12付)

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