子の意見を施策に反映 道 次年度から新規事業各管内で学校選定 審議会で報告(道・道教委 2024-03-13付)
道は6年度、全道の小学生~高校生を対象に、インターネットを活用して幅広く意見を伺う「子どもの意見反映推進事業」に取り組む。振興局のエリアごとに学校を選定し、直接的な対話を通して上がった具体的な意見を施策に反映。子どもたちの権利が守られ、意見の尊重や表明しやすい環境づくりに取り組む。
12日の道議会予算特別委員会第1部分科会の木下雅之委員(自民党・道民会議)の質問に対する答弁で明らかにした。
事業は、子ども政策に限らず、道の様々な分野の施策テーマについて、全道の小学生から高校生までを対象にインターネットを活用して幅広く意見を聞くもの。振興局のエリアごとに学校を選定し、児童生徒たちと直接対話しながらより具体的な意見をもらい、施策に反映していく。
子どもたちの意見は、全て担当部局で政策への反映を検討し反映できなかった意見も含め、その結果をイラストやグラフなどを用いて分かりやすく取りまとめる道子どもの未来づくり審議会などで報告・議論するほか、道のホームページで公表し、周知する。
道保健福祉部の野澤めぐみ子ども応援社会推進監は「子どもたちの意見を道政に反映していくためには、全ての子どもたちが自らの意見を持ち、それを表明することができるようにしていくことが重要」との考えを表明。今後、国から示されるガイドラインや他県の取組も参考にしつつ、審議会での議論を踏まえ、効果的・実効性のある事業となるよう検討を進めていく。
文部科学省は5年3月に「GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議」の提言をまとめ、次世代の校務DXの方向性を提起。パブリッククラウド活用を前提とした校務環境の積極的な活用を図る方針を示している。チャットやカレンダーなど汎用クラウドツール機能は職員室以外の場で瞬時の情報共有や共同編集が可能に。欠席連絡や休暇処理を自動集約し、職員室の大型提示装置で表示している学校も散見される。
文科省のリーディングDXスクールの指定を受けた旭川市立緑が丘中学校は進路情報をオンライン化。昨年8月にグーグルサイトを活用した「進路Web」を立ち上げ、生徒・保護者・学校間の情報共有や申し込みの集約を行っている。
同じく指定校の帯広柏葉高校は2月から「職員ポータルサイト」を開設。朝の日報、欠席連絡一覧、休暇処理、教室予約などを集約化し、教職員の業務効率化を図っている。
これらの取組は教育委員会主催の研修会において関係者で共有され、ICT担当の教員が試行錯誤を続けながら活用を広げている。ペーパーレス化による経費削減の効果も大きく、用紙・料金の料金を月19万円節約できると試算する学校もある。
(道・道教委 2024-03-13付)
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