道警 小学生交通事故実態 5年死傷者 令和最多248人 自転車乗用中 前年比1.5倍
(道・道教委 2024-03-11付)

道内小学生交通事故死傷者数の推移
道内小学生交通事故死傷者数の推移

 道警は、平成26年から令和5年の道内小学生の交通事故実態をまとめた。5年の交通事故死傷者は前年比45人増の248人。平成27年をピークに減少傾向にあるものの、令和に入ってからの過去5年間で最多となった。小学生の歩行中の死傷者は過去5年累計で371人で、全体的に減少傾向。一方、5年の自転車乗用中死傷者は前年と比べ1・5倍の73人と大きく増加した。

 小学生の交通事故死傷者は、過去10年累計で2710人。5年は前年比45人増の248人で、平成27年をピークに減少傾向にあったものの、令和に入ってからの過去5年間で最多人数となった。うち歩行中の死傷者をみると、5年は前年比1人減の65人と同水準。

 過去5年累計は371人。学年別にみると、1年生が最も多く、1~3年生が約7割を占めている。各学年増減を繰り返しているものの、全体としては減少傾向にある。

 月別では、11月が最も多く、次いで9月が多い。6月に発生件数が大幅に増加し、9月に1年生の死傷者が急増した。

 時間別では、午後2時、3時台が特に多く、次いで午前7時に集中。登下校中が多く、全体の約6割を占めている。

 法令違反別は「違反なし」62・3%、「歩行者側飛出し」22・9%、「横断違反」10・7%、「信号無視」2・0%、「路上遊戯」1・2%、「その他」0・9%。「違反あり」が約4割を占めており、全年齢層の歩行中死傷者における「違反あり」構成率の2倍以上となった。

 事故形態別では「信号交差点における横断歩道横断中」が33・2%、「横断歩道のない交差点における道路横断中」「横断歩道のない直線道路における道路横断中」が共に18・1%。

 一方、自転車乗用中の死傷者をみると、5年は24人増の73人と前年から大幅に増加した。

 過去5年累計の死傷者は355人。学年別では、4年生が73人で最も多く、2年生が71人でつぎに多い。

 月別では、5月から急増し、7月が62人で最も多かった。

 発生時間別では、午後3時台が87人で最多。午後5時まで高水準が続く。

 事故類型別では、出会い頭が66・8%、左折事故が15・8%、右折事故が9・0%、その他が8・5%。出会い頭の事故が約7割を占めており、特に交差点でのものが多かった。

(道・道教委 2024-03-11付)

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