評価テストの参考資料作成 英語言語活動推進を 3領域3モデル事例掲載 道教委(道・道教委 2024-03-08付)
道教委は、指導資料「Hokkaidoパフォーマンステスト参考資料」を取りまとめ、道教委高校教育課のホームページで公開した。高校英語教育における生徒の言語活動を推進するため「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」の3領域ごとに、A(アドバンスト)・B(ベーシック)・C(コアアビリティ)モデルの習熟度別事例を掲載。テストの所要時間や採点の基準、指導上の留意点を記したほか、実際に授業で配布する資料の例などを紹介している。
文部科学省の4年度英語教育実施状況調査によると、英検3級相当以上の英語力を有する道内中学3年生(札幌市を除く)の割合は44・3%で全国平均を4・9ポイント下回る。英検準2級相当以上の英語力を有する道内高校3年生(札幌市を含む)は48・4%で0・3ポイント下回っている。
教員の英語力の状況をみると、英検準1級以上相当の資格を取得している中学校の英語担当教員の割合は43・2%と全国平均を1・6ポイント上回る一方、高校は54・8%で17・5ポイント下回っている。
資料は、本道の高校英語教育において、指導と評価の一体化や英語によるコミュニケーションができる生徒の育成を図る際の参考となるように、道内の中学校教諭と高校教諭が協力し、生徒の習熟度別に作成したもの。
「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」の3領域それぞれにA(アドバンスト)モデル、B(ベーシック)モデル、C(コアアビリティ)モデルの事例を掲載した。
うちAモデルの「話すこと(やりとり)」領域では、相手の発言を踏まえながら旅行に持っていく物について、情報や考え、気持ちなどを理由とともに話して伝えるテスト事例を紹介。所要時間や採点の基準、テストまでの指導の流れを示したほか「単元全体を通して、指導する表現例や接続表現を適宜指導しながら、相手の発言を踏まえて情報や考えなどを理由や具体例とともに話して伝え合う活動を豊富に行う」など、指導上の留意点を提示している。
このほか、実際に授業で配布する資料の例や生徒の回答および採点結果の例などを示している。
道教委では、生徒や学校の実情等を踏まえ、同資料を積極的に活用するよう呼びかけている。
(道・道教委 2024-03-08付)
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