道教委 6年度CS設置 道立高16校に新規導入 野幌高 都市部高校で初(道・道教委 2024-03-15付)
道教委は6年度、道立高校16校に学校運営協議会(コミュニティ・スクール)を導入する。新規設置校のうち、野幌高校は、都市部の高校で初めての設置。道立学校における設置校数は、5年度から全校に導入してある特別支援学校を含め125校となった。地域社会と連携・協働したキャリア教育の一層の充実やグローバル化する社会の対応力を育む地域で活躍する人材育成などに期待される。
学校運営協議会は、保護者および地域住民等が学校運営に参画し、学校との連携を強めることでそれぞれが信頼関係を深め、一体となって学校運営の改善や子どもたちの健全育成を図るもの。
①教育課程の編成等に関する基本方針の承認②学校運営や職員任用に関する意見③学校運営の状況の評価④保護者・地域住民等への活動状況の公開、学校運営や必要な支援に関する協議結果の情報提供―などの役割を担う。
学校の運営協議会の設置に当たっては、地域の支援体制を十分把握しながら学校の特徴・期待される成果、地域の状況など各校の申請内容等を検討した上で設置することとしており、今回申請のあった16校も、学校運営協議会の設置が適当と判断された。
道立学校の設置状況をみると、道立高校189校のうち、現在43校で、導入率は22・8%。今回の新規設置によって、6年4月で59校、31・2%となる。特別支援学校は5年度から全校で設置されている。
新規設置予定校16校の内訳は、普通科が7校、農業科が2校、商業科が1校、福祉科が1校、普通科と職業学科併置校が2校、総合学科が3校。
うち、野幌高は、現在、導入が進んでいない都市部の高校で初めての設置となる。義務教育段階の学習内容の確実な定着と社会的職業的自立に向け必要な資質・能力の育成を目指す「アンビシャススクール」の実現に向け、インターンシップや探究学習プログラムの確立を推進。学校運営協議会の設置に伴い、地域社会と連携・協働してキャリア教育の一層の充実を図るなど、地域の教育支援を活用し、アンビシャススクールとしての役割を担っていくことが期待される。
遠軽高校では、総合的な探究の時間において、オホーツク地方の自然や文化、産業を教材に地域のことを学ぶなどして学校運営協議会を設置することによってユネスコスクール認定校として国際交流やSDGs等世界規模の課題に目を向けた探究活動を実施。グローバル化する社会の対応力を育むとともに、地域で活躍する人材を育成する取組の一層の充実が期待される。
(道・道教委 2024-03-15付)
その他の記事( 道・道教委)
渡島局など 新しい学び事業の成果 個別最適・協働的学び 児童の意識高揚 授業の質の担保が課題に
【函館発】渡島教育局と函館市教委、森町教委は道教委の新しいかたちの学びの授業力向上推進事業の成果をまとめた。自校と連携校を巡回する推進教員の働きかけによって、児童が自発的に学習に臨む姿勢の...(2024-03-21) 全て読む
道教委 地学協働推進アイテム更新 26種類40実践紹介 秩父別町等の取組5種追加
道教委は、地学協働を推進するヒントとなる取組を紹介する「地学協働推進アイテム」を更新した。今回更新したのは、秩父別町生涯学習推進協議会・秩父別町教委が作成したコミュニティ・カレンダーなど5...(2024-03-21) 全て読む
学校ボランティアつながるサポート 憧れの教職への一歩 江別大麻東小に北翔大生 道教委
道教委が6年度からの実施を目指す「学校ボランティアつながるサポート」の試行事業が行われている。江別市立大麻東小学校(近藤弘隆校長)には、北翔大学の藤谷魁さん(4年)が今月4日から2週間の日...(2024-03-19) 全て読む
特セン 6年度研修事業 新たに4研修を開設 ハイフレックスなど3形態で
道立特別支援教育センターの6年度研修事業の内容がまとまった。6年度から研修の構成を「特センで受講する研修」と「学校や自宅等で受講する研修」の二つに大別し「集合研修」「ハイフレックス研修」「...(2024-03-19) 全て読む
中学校技術科の指導体制改善へ 6年度から遠隔研修開始 道教委 免許講習拡充検討も
道教委は6年度から、中学校技術・家庭(技術分野)教員の指導体制の改善に向けた施策を強化する。免許外教科担任を含む担当教員を対象とするオンライン研修を開始するほか、効果的な実践事例を共有する...(2024-03-18) 全て読む
いじめ再発防止対応検証結果 全道立学校で対策完了 2月末時点 基本組織・対策組織等 道教 委
道教委は、いじめ重大事案調査を踏まえた「道立学校における再発防止策」の対応状況に係る検証の最終報告をまとめ、13日の第3回いじめ問題審議会で審議した。学校いじめ防止基本方針や学校いじめ対策...(2024-03-15) 全て読む
道 植樹・育樹運動推進へ 教育・保育機関を支援 苗木提供や講師派遣を計画
道は6年度から、道民ひとり1本植樹・育樹運動推進事業を開始する。学校・保育園が植樹・育樹体験を実施するに当たり、苗木の提供やスコップなどの道具の貸し出しを開始する。ゼロカーボン北海道に関す...(2024-03-14) 全て読む
道教委 部活動の中止基準 活動場所で暑さ指数計測 気象庁発表から現地環境に
道教委は12日の教育委員会で「北海道の部活動の在り方に関する方針」「道立学校に係る部活動の方針」を一部改正した。部活動を中止する基準を「熱中症警戒アラート発表時」から「活動場所で測定した暑...(2024-03-14) 全て読む
3人3団体に栄誉 胆振局 管内教育実践表彰
【室蘭発】胆振教育局は、5年度管内教育実践表彰の受賞者を発表した。個人では、ICTを効果的に活用し児童の体力向上を目指した実践的な取組の充実に努めた室蘭市立旭ヶ丘小学校の平野篤史教諭ら3人...(2024-03-14) 全て読む
【リポート】汎用クラウドで校務改善 活用模索する学校現場 先進校の実践 校種越え共有
クラウドを活用した情報共有や自動集約、職員会議のペーパーレス化―。GIGAスクール導入前には見られなかった校務環境が広がりつつある。先進校が先頭に立って実践を進め、校種を越えて実践を共有。...(2024-03-13) 全て読む