道教委 地学協働推進アイテム更新 26種類40実践紹介 秩父別町等の取組5種追加
(道・道教委 2024-03-21付)

 道教委は、地学協働を推進するヒントとなる取組を紹介する「地学協働推進アイテム」を更新した。今回更新したのは、秩父別町生涯学習推進協議会・秩父別町教委が作成したコミュニティ・カレンダーなど5アイテム。現在、各市町村から寄せられた26種類40アイテムを取りまとめ、社会教育課のホームページで公開している。

 地学協働推進アイテムは、地学協働を推進するヒントとなる取組をアイテム化し、市町村や教育委員会、学校等に紹介するもの。

 マップやカレンダーの作成など、子どもたちの活動について保護者や地域住民が日常的に確認することで、地域が一体となった地学協働の推進を目指している。

 今回は①秩父別町生涯学習推進協議会・秩父別町教委②常呂高校③中標津支援学校(高等部)④釧路市教委⑤浦河高校―が作成した5アイテムを更新した。

 秩父別町生涯学習推進協議会・秩父別町教委では、コミュニティ・カレンダーを作成。地域の住民に学校の取組を知ってもらうため、学校や認定こども園などの年間の行事予定をカレンダーに掲載し、町内に配布した。

 常呂高と中標津支援は、生徒の商品開発の取組を紹介している。

 常呂高では、開発したレシピを商品化するに当たり、関係企業に依頼するなど、流通や交渉、販売方法等について学びを深め、地元食材を使った「トコロンチーノ」(ペペロンチーノ・パスタソース)を開発。道庁で展示、札幌駅前通地下歩行空間で販売した。

 中標津支援では、農業被害対策として駆除されたエゾシカの有効活用を図る民間企業と協働で製品を開発。製品開発から生産までの一連の流れについて学びを深め、生徒がものづくりの専門性を生かして製作したペット用のフードボウルは、企業が製造する鹿肉のペットフードとのセットで中標津町のふるさと納税返礼品として道内外に販売した。

 釧路市教委では、全市的なキャリア教育を推進。釧路青年会議所などと連携し、市内の中学2年生全員を対象としたキャリア教育をオンラインで実施し、地元の多様な企業人と中学生が勤労観・職業観などについて意見を交わすなど、生徒のキャリアアップを図っている。

 浦河高では、町内に定住する外国人が増加していることから、定住外国人向けリーフレットを作成。高校生が総合的な探究の時間において、外国人が健康的に暮らすため、病院を利用しやすくすることを目的とし、町保健福祉課や病院、民間企業などと連携して、日本語、英語、ヒンディー語の医療受診リーフレットを作った。

 アイテムは今後も不定期で更新していく。

(道・道教委 2024-03-21付)

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