探究活動の成果等披露 札幌市立高プレゼン大会 アイヌ語のテキストマイニング等
(札幌市 2024-03-15付)

市立高校プレゼン大会
市立高校プレゼン大会

 札幌市教委、札幌市立高校・特別支援学校長会(宮田佳幸会長)は10日、市立札幌大通高校で市立高校プレゼンテーション大会2023を開催した。午前の部に17組、午後の部に8人が出場し、探究活動の成果や学校の魅力などを発表した。

 市立の高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の生徒が自己の学びや経験等をもとに新たな市立高校等の魅力を発掘し、発表することで、他の市立高校等の生徒間で共有する機会として毎年開催しているもの。

 また、生徒目線で表現される新たな市立高校等の魅力を中学生および保護者をはじめとした市民に広く発信することで、市立高校等の存在意義についての理解・啓発を図るとともに、より多くの中学生が市立高校等への興味・関心を高め、自らの進路を主体的に探究する契機とすることをねらっている。

 本年度は新たに、講評者として生徒コメンテーター8人を加えたほか、中学校教職員の観覧を可能とした。

 午前の部では、市立高校8校と市立札幌みなみの杜高等支援学校の計9校から17組が参加し、各学校で取り組んだ探究活動の成果を披露した。

 市立札幌旭丘高校の佐藤優空さん(2年)らのグループは「アイヌ語のテキストマイニング」をテーマとした活動について発表。

 独自の文化を築いてきたアイヌ民族の民話について、テキストマイニングの手法を用いて傾向を分析しようと試みた。特徴をより明確化させるため比較対象を用意することとし、日本昔話の文章を同時にテキストマイニングした。

 その結果、日本昔話は「おじいさん」「おばあさん」など三人称の名詞が多いのに比べ、アイヌ民族の文章は一人称で語られる傾向があると分析した。

 このほか、ウエペケレ(散文)とカムイユカラ(韻文)で動詞の種類や頻度に違いが見られたことなどを伝えた。

 今後の展望として、地域ごとの逐語訳のデータを比較などに取り組んでく考えを示した。

 発表を聞いたコメンテーターの生徒は「古典の授業で漢文などを学ぶことはあるが、北海道ならではのことを学ぶことはなかったので勉強になった」「分かりやすいプレゼンで、聞いていて理解しやすかった」などと感想を述べた。

 午後の部では、市立高校8校から代表生徒各1人が参加し、市立高校等での学びの中で気付き、発見した学校の魅力、特色等について発表した。

(札幌市 2024-03-15付)

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