札幌市　フッ化物洗口普及へ　４小学校をモデル校に　４月以降保護者説明後実施

（札幌市 2024-03-19付）

　札幌市保健福祉局は６年度、小学校におけるフッ化物洗口モデル事業を実施する。４校をモデル校に指定し、今後の普及に向けた効果的・効率的な実施方法について検討する。４月以降、保護者への説明を行った上で実施する見通しとなっている。

　フッ化物洗口は、厚生労働省が４歳からの実施を推奨しており、市内では保育所、幼稚園、認定こども園の１５施設が独自に実施している。

　子どもの虫歯の減少、健康格差の縮小に向け、さらなる普及促進を図ろうと、６年度から３年間を計画期間とする第２期生涯歯科口腔保健推進計画～さっぽろ８０２０推進プラン（前期計画）に、小学校におけるフッ化物洗口モデル事業の実施を盛り込んだ。

　今後の普及に向けて、外部人材を活用した事業展開について試行し、効果的・効率的な実施方法について検討する方針だ。

　実施期間は３年間で、モデル校には４校を指定。現在、対象学年や実施時期などを調整している。

　４～６月にかけて、フッ化物洗口のメリットやデメリット、留意事項などを保護者に説明する予定。その上で、保護者の同意が得られた児童に対して実施することとしている。

　また、教職員の負担軽減に向けて一部の作業を業務委託し、外部人材を活用する。

　委託する内容は、洗口液の作成や後片付けなどを想定しており、現在具体的な内容を各学校と調整中。４月以降、業者を決定する見通しだ。

　モデル校の実施状況などを踏まえ、モデル事業終了後の展開について検討することとしている。

(札幌市 2024-03-19付)