道科学大高生徒会が募金活動 一日も早い復興を願い 能登半島地震で義援金寄付(学校 2024-03-25付)
科学大高生徒会募金活動
「被災した地域の皆様のご無事と一日も早い復興を」―。北海道科学大学高校(橋本達也校長)生徒会役員が18日、日本赤十字社道支部を訪れ、能登半島地震災害義援金として76万5178円を寄付した。
義援金は2月7日から3日間、生徒会が実施した募金活動による7万345円に、昨年7月に開催した学校祭での売上金69万4833円を合わせた額で、生徒会長の米原凛さん(2年)らが「被災地の方々のために使っていただければ」と、日本赤十字社道支部の渡辺明彦事務局長に募金箱を手渡した。学校祭売上金は、口座振込の形で寄付する。
この日は、生徒会役員5人と橋本校長、生徒会担当の西澤俊輔教諭が札幌市内の支部事務所を訪問。渡辺事務局長ら職員が対応に当たった。
生徒会では、昨年7月に開催した学校祭の模擬店での売上金を有意義な活動に使うことを考えていた折に、能登半島地震が発生。「このお金をぜひ能登の人たちのために使っていきたい」と寄付を検討。併せて橋本校長からのアドバイスもあり、募金活動を始め、この日、総額76万5178円を義援金として寄付した。
贈呈式のあとは生徒会役員と職員による懇談が行われ、まず渡辺事務局長が日本赤十字社道支部としての被災地対応について説明。
道内10ヵ所の赤十字病院から医師や看護師らによる21の救護班を1月10日から交代で派遣し、避難所巡回診療等を実施してきたことを伝えるとともに、今後は被災地で活動している自治体職員らの心のケアにも対応していくとした。
また、インフラの復旧に関わり「輪島市、珠洲市は上水道が4月中に復旧のめどが立っているようだが、下水道についてはめどが立っていない」と状況の厳しさを説明。実際に現地で活動に当たったという職員からも「物資の供給については、道路状況が悪く大型の車両が通れないので、タイムリーに届けるのは厳しい」と伝えられ、生徒たちは、被災地の人たちが過酷な生活を強いられていることを再認識した。
また、支部職員から募金活動について質問された生徒会長の米原さんは、登下校の時間に玄関に立って募金を呼びかけたと報告。
別の生徒からは「活動の初日はなかなか声かけができなかったが、日がたつにつれ声が出るようになり協力してくれる人が増えた」と振り返る。
募金活動は、校内放送等で周知し、同校の生徒や教職員のほか、同じ敷地内にある北海道科学大の教職員の協力も得たという。
米原さんは今後の取組について「今の段階で何かしようということはないが、来年度の学校祭の売上金の使い方を含めて社会に貢献していければ」と話した。
最後に副会長の藤森広大さん(1年)が「今後も生徒会活動を通して被災地の復興支援につながる活動について考えて実行していきたい」と力強くあいさつし懇談は終了した。
(学校 2024-03-25付)
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