副校長・教頭の業務改善へ 支援員 8校に試行配置 道教委が実証研究を開始(道・道教委 2024-04-04付)
道教委の4年度教育職員に係る勤務実態調査によると、副校長・教頭の1日当たりの勤務時間は小学校で11時間10分、中学校で11時間30分、高校で10時間28分、特別支援学校で11時間7分と他職種に比較して最も長い状況にある。
長時間勤務が常態化している副校長・教頭の業務改善を図るため、道教委は6年度から同事業を開始。副校長・教頭マネジメント支援員を配置してその効果や活用方策を検証し、効果的な方策を普及することで長時間勤務の縮減へとつなげる。
事業期間は1年間。退職校長、教育行政経験者、民間企業の管理職経験者などがマネジメント支援員となり、副校長・教頭の業務補助のほか、教職員の勤務管理事務の支援、校舎の施設管理、保護者・外部との連絡調整などの業務を担うことで各種業務の省力化を図る。
配置校は8校。新任教頭の配置校や個別課題への対応で負担が生じている学校などを対象に、業務負担の度合いのほか、地域・学校のバランスなどを踏まえて決定した。
同事業のほか、例年実施している働き方改革推進事業においても、副校長・教頭の業務縮減に向けた取組を開始する。大学教授などの専門家を推進校に派遣して学校が抱える課題に応じた指導助言を行い、業務の平準化・省力化を進める考え。6年度の推進校は4月下旬以降に決定する見通し。
副校長・教頭マネジメント支援員の配置校はつぎのとおり。
▼空知=由仁町由仁中
▼石狩=恵庭市恵明中、拓北養護
▼後志=小樽市朝里小
▼渡島=北斗市浜分小
▼胆振=室蘭聾
▼上川=鷹栖養護
▼オホーツク=網走市西小
(道・道教委 2024-04-04付)
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