道立高“通級による指導”手引改訂 通級指導導入の参考に 生徒の声や指導要録記載等(道・道教委 2024-04-05付)
道教委は「道立高校等における“通級による指導”の手引」を一部改訂した。実際に通級指導を受ける生徒の声や詳細な指導要録の記載方法などを追記。道教委では、各学校において、通級による指導の導入を検討する際に、手引を参考とするよう呼びかけている。
通級による指導は、高校等の通常の学級に在籍している障がいのある生徒に対し、各教科等の大部分の授業を通常の学級で行いながら、一部の授業で当該生徒の障がいに応じた特別の指導を特別の指導の場(通級指導教室)で行う教育形態。
通級による指導が高校で制度化され5年が経過し、通級による指導を受けた生徒から「人の話を聞く時に相づちが打てるようになり、自分から話しかける自信がついた」等の声が聞かれるなど、一定の成果が上がっている一方、高校では指導が開始されて間もないため、発達障がい等のある生徒に対する指導経験等が十分蓄積されていないなどの課題も抱えている。
こうしたことを踏まえ、道教委では、平成31年3月に作成した「道立高校等における“通級による指導”の手引」を一部改訂した。
改訂個所では、通級による指導で期待される効果の項目に「気持ちの整理ができるようになり、周りの人と笑顔で話せるようになった」「ロッカーやかばんの整理の仕方が身に付き、アルバイトが続くようになった」など通級指導を受ける生徒の声を収録。指導要録の記載方法について、実際の様式も示している。
(道・道教委 2024-04-05付)
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