道教委　教職員研修計画　新任管理職に道研講座　特別支援・初任段階を拡充

（道・道教委 2024-04-08付）

教員育成指標活用ガイド

　道教委は６年度教職員研修計画を策定した。基本研修では先進事例や重点施策のコンテンツ化を図るなど内容をリニューアルするほか、特別支援教育や初任段階の１・２年次研修を拡充する。新任管理職研修では道研の管理職研修の受講を可能とし、自己課題に応じた主体的な学びの充実を図っていく。

　計画は、教員育成指標に基づく体系的・効果的な教員研修を実施するため、毎年度策定しているもの。本年度はこれまでの基本方針を継続しつつ、庁内連携によって主体的・個別最適・協働的な学びの実現を目指す取組を進める。

　基本研修では、全般にわたって先進事例や重点施策のコンテンツ化に取り組み、過去の事例を最新のものにリニューアルする。

　全ての教員の専門性向上につながるよう、経験に応じた特別支援教育に関する研修を拡充する。また、新たに作成した教員育成指標活用ガイドを活用し「省察」の位置付けを行う。

　初任段階研修１年次研修は遠隔形式から集合形式へと変更し、協働的な学びを充実させる。中学校の免許外教科担任教員などを支援するため、２年次研修では指導主事による訪問指導を導入。従来の学校視察との選択を可能とする。

　新任教務主任研修はカリキュラム・マネジメントや授業改善に重点化し、各管内の先輩教務主任の実践から学ぶ講座を設定する。

　新任管理職研修では教育指導監による講義を年度当初に行うほか、本年度から道研の管理職研修の１講座を受講可能とする。

　関係各課による教育課題研修では、ポストコロナの教育課程編成、ＩＣＴ活用などの分野で講座の開設や教材開発を進める。

　道教育大学、同大教職大学院との連携・協働も進め、５年度に開発した管理職ＣＢＴの試行を計画。汎用化に向けた分析を進める。近日中に関係者で協議する場を設定し、具体的な取組を進めていく。

　道教委は、北海道における教員育成指標活用ガイド「自らを　とらえ　高める」を作製した。教員育成指標を活用する教員用に指標の全体像のほか、指標を踏まえ自身の資質・能力を自己評価できる「自己診断シート」、道教委や教職員研修機構の研修講座などが確認できる「研修Ｌｉｎｋナビ」の活用方法を掲載。管理職による受講奨励や校内研修などで活用できる。

(道・道教委 2024-04-08付)