室蘭市　６年度予算　義務教育学校 ７年４月開設へ　部活動　サッカーで拠点校

（市町村 2024-04-08付）

　【室蘭発】室蘭市の６年度予算が３月２５日に成立した。一般会計の総額は前年度肉付け補正後と比べ６・８％減の４３８億６１００万円。このうち教育費には７％増の１６億２４００万円を計上した。

主な事業をみると、白蘭小学校と本室蘭中学校を統合し、同市初となる義務教育学校白蘭学園の開設に向けた準備に４７７万円を充てている。校舎は白蘭小を改修し使用する計画で、７年４月の開設を予定している。

新規事業では、休日の部活動の地域移行に向けサッカー部の拠点校部活動を実施するほか、文化系部活動の大会出場者を対象とする補助事業を創設する。

教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽保育士・幼稚園教諭奨学金返還支援事業＝３７８万円―市内の保育所・幼稚園等に就業する保育士・幼稚園教諭を対象とした奨学金返済支援制度を創設

▽スクール児童館開設時間の拡大＝１１９万円―土曜日・長期休業等におけるスクール児童館の開設時間を拡大

▽室蘭ふるさと学習推進（新規）＝１２１４万円―小・中学校を通して、地域の人々や自然、産業に触れ合い、様々な体験活動を通してふるさと室蘭への愛着を育む。小学校１・２、４、６年生の校外学習を拡充

▽部活動の地域移行拠点校部活動（新規）＝２５万円―サッカー部の休日の拠点校部活動を実施

▽英語検定支援＝１４０万円―児童生徒の英語力向上のため英語検定を受ける際の受験料の一部を助成

▽授業支援システム導入（新規）＝７１３万円―教室での１人１台端末の活用やオンライン授業を円滑に行うことができる体制を整備するため、授業支援システムを導入

▽スクールカウンセラー派遣＝６１万円―児童生徒や関係者がきめ細かなカウンセリングを受けられる環境を確保するため、市独自にスクールカウンセラーの派遣時間を拡大

▽白鳥台地区義務教育学校整備＝４７７万円―備品購入、引っ越し、閉校式典等

▽スクール児童館・保育所等冷房設置整備＝２６６６万円―スクール児童館７施設、私立保育所等６施設、認定こども園３施設

▽学力向上研究事業＝４９８万円

▽いじめ・不登校等対策事業＝１３２万円

▽校務支援システム運用経費＝６８７万円

▽キャリア教育推進（新規）＝５２万円―子ども・若者の職業観・能力を育成し、室蘭で働く、将来的に室蘭に関係性を持つ「ひとづくり」を推進

▽言語通級指導教室（ことばの教室）開設＝３０万円―天神小に言語通級指導教室を開設

▽児童生徒芸術鑑賞（新規）＝１４１万円―舞台等の芸術鑑賞事業を小中学生向けに開催し、子どもが文化芸術に触れる機会を創出、劇団等が学校を訪問し公演（全中学校７校）

▽アスリートから学ぶ未来＝９８万円―子どもたちがスポーツ選手や指導者等の経験や技術に触れられる機会を創出（ソフトテニス、剣道）

▽中学校文化系部活動大会派遣費補助金＝１９２万円―中学校の文化系部活動における大会出場者を対象とした補助事業を創設

▽ノックスビル市中学生派遣費補助金＝７７７万円―広く子どもたちが多様な活動に参加する機会の確保や、体験を通じて発見・発揮する機会の創出等を図るため、保護者負担金を見直し、事業に参加しやすい環境を整備

▽学校給食センター共同整備（新規）＝１７５０万円―測量・地質調査、基本計画の策定

(市町村 2024-04-08付)