増毛町 6年度教育行政執行方針 小・中にエアコン設置 保護者負担の軽減策継続(市町村 2024-04-08付)
増毛町教委・佐藤敏治教育長
【留萌発】増毛町教委の佐藤敏治教育長は第1回町議会定例会で、6年度教育行政執行方針を説明した。小・中学校のエアコン設置を本格的に進めるほか、本年度も保護者負担の軽減施策を継続する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
小・中学校には、職員室と普通教室を中心にエアコン設置整備を行い、児童生徒の学習活動環境の改善と、教職員の職場環境を整えていく。
▼自ら学び、考える力を育てる学習指導の充実
▽考動力の育成
子どもたちが、日々の学びや経験から得た基礎・基本を知識として活用し自ら考えて動くことができる力を育成する。
▽学力の育成
全国学力・学習状況調査や各種学力テストの結果を検証し、学習面の課題解決に向けた授業改善や、小中連携の強化、家庭との連携による望ましい学習習慣の定着などの取組を進める。
加配制度の活用によって、習熟度別授業や小学校での専科授業などを実践する。学習支援員を配置して学力の底上げを図る。
▽ICTの活用
教科指導等においてICTを効果的に活用し、学習への興味・関心を高め、子どもたちの主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、本年度も、教員の教材研究や研修を深めて授業改善を図る。
▽英語教育
ALTの活用による児童生徒のコミュニケーション能力の向上を図り、中学生の英語力向上のための英検IBAの活用と、英検受験料の助成を継続して英語教育の充実を図る。
▽小・中学校の連携
町教育振興会が中心となり、義務教育9年間を見通した教育指導のさらなる充実を目指して、相互授業参観や児童生徒の交流授業など、子どもたちにとって有益な取組を深めていく。
▽学習環境の支援
経済的な理由によって就学が困難な家庭に対し、就学援助制度による支援を継続していく。
また、保護者負担の軽減施策として、通学用かばん・中学生ジャージーの寄贈、学校活動保険掛金、スキー授業リフト代、体育柔道着などの町費負担、教材費、中体連参加費用、学力検定料、修学旅行経費などの助成、学校給食費、高校通学費の補助、校外活動のスクールバス運行などを継続する。
▼地域の自然・文化に触れ、豊かな体験をとおしたふるさと学習の充実
生まれ育った増毛の豊かな自然や伝統・文化を知り、地域への愛着や親しみからふるさとを大切に思う気持ちを育てるため、田植えや稲刈り体験学習、町内の行事への参加や、職場体験、増毛山道などの地域の歴史学習を通じて、町の恵まれた素材に触れ、また、ボランティア活動や高齢者との交流を通して地域への愛着やつながりを育むことで、ふるさと学習の充実に努める。
▼自己を問い、自ら律する心と、他を思いやる心を育てる 道徳教育の充実
学校における人権教育を含めた道徳教育では、家庭でのしつけや規範意識の育みをもとに、道徳科を要とした学校教育活動全体を通じて、児童生徒が多様な感じ方や考え方に接する中で、話し合い、考えを深め、表現する力を育むことができるよう、学習活動の充実を図る。
▼生命の尊さを自覚し、自ら心身を鍛え育てる健康と安全指導の充実
▽いじめ
いじめは、人としての尊厳を傷つけ生命の危険をも招くことから、絶対に許されない行為であるという意識を児童生徒に徹底し、全教職員が共通認識のもと、積極的認知と適切な指導に努める。
▽不登校
不登校の原因には、子どもたち自身の無気力、不安感、生活習慣の乱れ、怠学傾向など様々な要因が見られるが、初期段階での認知と対応の継続が大事であり、教職員、保護者、スクールソーシャルワーカーとの連携を深め、状況の改善に取り組む。
▽身体づくり
小学校では、体育エキスパート教員の配置による体育授業の充実や体力づくりの推進に努めている。また、町内小中学生の運動機会の増進を目的に、体育施設の個人使用料の減免を継続していく。
▼一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な指導、必要な支援を行う特別支援教育の充実
特別支援学級に在籍する児童生徒に対し、個別での支援・指導が可能となるよう支援員・介助員を配置して、学習や学校生活の支援の充実を図る。
就学前児童生徒等情報連絡会議を定期的に開催し、担当教諭や関係機関が連携して子どもたちの状況を把握し円滑な接続に努める。
また、留萌管内には小中学生を受け入れる特別支援学校がなく、専門性の高い特別支援教育を身近な場所で受けることができない環境にあり、特別支援教育の地域格差解消に向け、関係機関への要望を継続する。
(市町村 2024-04-08付)
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