愛別町　６年度教育行政執行方針　義務教育学校　開校準備委設置　暑さ対策で小・中に空調機

（ 2024-04-12付）

馬場教育長

　【旭川発】愛別町教委の馬場信明教育長は６年度教育行政執行方針において、１０年度に開校を目指す義務教育学校の準備として開校準備委員会を設置し、施設一体型の校舎建設基本設計など協議に取り組む考えを示した。また、暑さ対策として小・中学校に空調設備を設置する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力の育成

　授業実践については、１人１台端末やデジタル教科書等のＩＣＴ機器の効果的な活用を進めるとともに、加配教員や特別支援教育支援員等を活用して、少人数指導やチーム・ティーチング、小学校の専科指導の充実を図り、個々に対応した効果的な指導や専門性を生かした指導を行う。

　中学生を対象に、愛別チャレンジゼミを民間学習塾の協力を得ながら学校と連携して継続し、新たな学びの視点を取り入れながら、学習習慣の形成や自主的学習の支援を行う。

▼豊かな人間性の育成

　道徳教育については、自己を見つめ、物事を広い視野から多面的・多角的に考え、自己や人間としての考えを深めるなど、道徳科の特質を踏まえた指導方法の工夫改善に努める。

　いじめや不登校の問題に係る生徒指導については、組織的な対応や教育相談体制の充実を図り、未然防止や早期発見・対応に努める。

　読書活動については、公民館図書室と連携した学校ブックフェスティバルの開催や自動車文庫の活用などを通して、図書に親しむ機会の充実と望ましい読書週間の形成に努める。

▼連携・一貫教育の推進

　学校間連携については「町学校間連携プラン」をもとに、町連携教育推進委員会と連携を図り、学校間連携を生かした活動の支援を進める。

　小中の一貫した教育については、４年後の義務教育学校の設置を見据え、系統的な教育活動としての「愛別風授業スタンダード」の共有や学習規律の系統化、ＩＣＴ教育の連携等を生かした授業改善を推進していくとともに、英語や体育、音楽等の接続を生かした実践と合同研修を継続していく。

　英語教育については「町英語教育推進プラン」に基づき、幼・小・中の系統化を踏まえた取組を進めるとともに、英語指導助手の活用と中学校教諭の小学校への乗り入れを継続する。

▼学びをつなぎ、学びを支える取組の推進

　教職員の研修については、専門性や実践的指導力を高める研修を推進し、ＩＣＴ教育や小中一貫教育などの課題に対応するための研修会や視察研修を支援する。

　働き方改革については、第２期町立学校における働き方改革アクション・プランに基づき、ＩＣＴや地域・保護者との連携等を活用しながら業務の効率化を図る。

　部活動の地域移行については、国や道の動向を踏まえ、町の実情に適した取組ができるよう、関係団体と連携を図りながら部活動指導員を配置するなどを進める。

▼特別支援教育の推進

　特別支援教育の推進については、小・中学校に特別支援教育支援員を複数名配置し、教育環境や指導体制の充実を図る。

　美深高等養護学校あいべつ校の生徒の通学については、路線バスの接続が困難な登下校時に合わせて、愛別～当麻間のスクールバス通学支援を継続する。

▼社会の変化に対応する力の育成

　国際理解教育については、英語指導助手を小・中学校に１人ずつ配置していくとともに、英語科等の指導体制の工夫を図りながら、グローバルな感覚とコミュニケーション能力の基礎などを身に付けさせる。

▼学びを支える教育環境の整備

　学校施設の整備については、ことし２月に策定した「町義務教育学校基本計画」のもと、開校準備委員会を設置し義務教育学校開校に向けての協議と準備を進め、施設一体型の校舎建設基本設計を実施していくとともに、小・中学校の暑さ対策として空調設備の設置など、安全・安心な学校施設の整備等に努める。

【社会教育】

▼公民館事業の推進

　愛別天神クラブについては、小学生を対象として長期休業期間中に実施し、学習やスポーツ、体験活動などを行いながら、学力・体力の向上と望ましい生活習慣の形成を支援する。

( 2024-04-12付)