千歳市 第4次食育推進計画 望ましい食習慣形成へ 地元食材で給食、調理体験
(市町村 2024-04-12付)

 千歳市は、第4次食育推進計画を策定した。計画期間は6年度から10年度までの5年間。望ましい食・生活習慣の形成に向けて、学齢期を対象に早寝早起き朝ごはん運動の推奨、学校給食での地元産食材活用、総合学習での地元産食材調理体験などを盛り込んだ。このほか、新たに「仮称・管理栄養士さんのレシピ帳・からだにe動画」の配信、「キチンと食べよう朝ごはん=」の普及を図る。

 市は食育を総合的に推進するため、平成21年に1次計画を策定。以後、5年スパンで次期計画を策定し、様々な分野で食育の取組を進めてきた。

 前計画では「食事をゆっくりよくかんで食べる人の割合」「食品ロス削減のために何らかの行動をしている人の割合」で目標値を達成。「食育に関する活動・体験に参加した人の割合」で改善が見られたなどの成果があった。

 一方で、児童生徒の朝食の欠食や誰かと一緒に食事する「共食」の機会が減っていることから、子どもの頃からの食生活に関する意識づくりが課題となっている。加えて、食育活動への参加促進など食文化の継承、食品ロス削減の普及・啓発が求められている。

 第4次計画では「生涯にわたり健全な心身を培う食育の実践の環を広げよう~おいしい=たのしい=大好きちとせ」を基本理念に設定。

 基本目標として①健康で心豊かな食生活の実践②持続可能な食を支える食育の推進―の2点を掲げ、ライフステージに応じた食習慣の改善を図る。

 ①では、新たに「仮称・管理栄養士さんのレシピ帳・からだにe動画」の配信、健康相談チャットボットの導入、朝食欠食対策として各家庭の朝食の写真とレシピを市ホームページで紹介する「キチンと食べよう朝ごはん=」の普及に取り組んでいく。

 学齢期を対象に早寝早起き朝ごはん運動の推奨、こども食堂への支援、こども食育教室の実施、給食だよりの配布、バイキング給食や給食試食会を実施する。

 ②では、学齢期対象の事業として、学校給食での地元産食材の活用、行事食の提供、総合的な学習の時間での地元産食材調理体験、農業体験などに取り組む。

 計画では、食育推進における学校の役割として、学校給食や食に関する体験学習を通して、食を大切にする心を育むとともに、家庭や地域と連携しながら望ましい食・生活習慣の形成などを図ることとした。

 目標指標として「朝食を食べている人の割合」を幼児~小学生100%、20~30歳85%以上、「家族の誰かと一緒に食事する人の割合」を、幼児~小学生99・5%以上などとした。

(市町村 2024-04-12付)

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