空知で高校配置計画地域別検討協　新設校の情報提供を　南学区　選択肢拡大へ学力保障も

（道・道教委 2024-05-15付）

道教委・高校配置計画・空知南

　【岩見沢発】道教委は４月下旬、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会（空知南学区）をオンラインで開催した。学区内の教育関係者約５０人が参加。１０～１３年度までに、４～５学級相当の中学卒業者減になる見通しなどを示した。参加者からは岩見沢市の新設校に関する情報や学力の保障を求める声などが上がった。

　冒頭、空知教育局の金田敦史局長があいさつ。「各校は高校づくりのため、授業改革などを積極的に行っている。高校教育の環境維持・向上を図るために、忌憚のない意見を」と求めた。

　続いて、道教委の手塚和貴道立学校配置・制度担当課長が管内の取り巻く状況について説明。岩見沢市の新設校について、普通科新学科２学級および普通科４学級を設置することなどを説明した。

　また「１０～１３年度までに学区全体で１７１人の大幅な中卒者数減が見込まれるため、欠員・定員調整の状況などを考慮し、配置の在り方の検討が必要」と報告した。

　協議では、岩見沢市立豊中学校の髙田恭介校長が岩見沢市の新設校について「情報がないと、どういった教育方針か分からないので、生徒に勧めることができない」と指摘。「子どもたちの選択肢を広げるため、早くビジョンを示してほしい」と訴えた。

　また、岩見沢市ＰＴＡ協議会は「親は教育に関してさらなる危機感を持っている。どこにでも進学できるような学力の保障を」を要望した。

(道・道教委 2024-05-15付)