札幌月寒中　けが防止教室　良い姿勢を身に付けて　効果的なストレッチ実践

（札幌市 2024-05-21付）

ケガ防止教室

　札幌市立月寒中学校（太田和幸校長）は１５日、１年生１８０人を対象に「ケガ防止教室」を実施した。講師を担当したなかがみ鍼灸整骨院代表社員の中上智司氏は、体が出来上がっていないうちに良い姿勢を身に付ける重要性などを説き、効果的なストレッチを生徒たちと実践した。

　道徳の授業の一環で、心身共に健康に生きることの大切さや向上心を持って生きていくために必要な考え方を伝えるために企画した。

　中上氏は①姿勢ってなんだろう？②子どもたちの「今」を知ろう③良い未来と悪い未来④姿勢がよくなる「魔法のストレッチ」―の四つに分けて講義した。けがや骨折につながるロコモティブシンドローム（ロコモ）になる子どもたちが増加している現状に触れた。実際に整骨院に通っていた子どもたちの写真や動画を例に挙げ「姿勢の悪い子が何もせずに自然と姿勢が良くなることはない。健康な未来のために、今から柔軟性をつけてほしい」とストレッチの重要性を訴えた。

　その上で、柔軟性をつける効果のあるストレッチを紹介し、生徒たちと共に実践した。

　ストレッチを終えてから体育座りと前屈を行い、実施前と比較。生徒たちは「できてる！」「床に届いた！」など効果を実感する声を上げた。

　学級委員長の守屋廣忠さんは「ストレッチが健康にどれほど重要なのかよく分かった。バドミントン部に所属しているので、けがを減らすためにも家でストレッチに取り組んでいきたい」と語った。

(札幌市 2024-05-21付)