札幌市教委　６年度特色ある学校教育　課題探究や自治的活動　地域人材・施設活用等重視

（札幌市 2024-05-21付）

　札幌市教委は、札幌らしい特色ある学校教育推進事業における６年度の実施内容をまとめた。「雪」「環境」「読書」の三つのテーマに関する取組を推進するもの。本年度は「課題探究的な学習」や「さっぽろっ子自治的な活動」に位置付け、地域人材・施設の活用を図ることなどを重視していく。

　全ての学校が、札幌らしい特色ある学校教育のテーマ「雪国札幌を考える“雪”」「未来の札幌を考える“環境”」「学びの基盤となる“読書”」を中心とした取組を進めるもの。

　各学校における特色ある教育活動を一層推進し、市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」の育成を目指す。

　本年度は、幼・小・中・高のつながりの視点として、課題探究的な学習やさっぽろっ子自治的な活動に位置付け、地域人材・施設の活用等を図るなどして学習効果を高めることを掲げた。

　発信の視点として、他校種や地域、保護者へのＩＣＴ等を活用した発信の充実を図り、表現力の育成につなげることを示した。

　また「地域を生かした活動」「ＳＤＧｓ」「学校図書館の利活用」「オリンピック・パラリンピック教育」などの視点を取り入れ、ふるさと札幌を心に持つ学びを推進する。

　研究事業「札幌らしい特色ある学校教育“つながり”等の視点を意識した取組の推進」では、オリンピック・パラリンピック教育推進事業、関係機関との連携によるＳＤＧｓ（環境）等の視点を取り入れた取組、学校図書館活用のリーフレット活用事業を実施する。

　また、年３回のさっぽろっ子「らしさ」ウイークを設定し、全ての園・学校で特色ある教育活動を推進・発信する。

　１９７２（昭和４７）年、札幌五輪の開会式が行われた２月３日前後２週間を中心とした「さっぽろっ子オリ・パラウイーク」は、今回から「さっぽろっ子雪ウイーク」に名称を変更。雪やオリンピック・パラリンピックに関わる取組を重点的に行い、ふるさと札幌を心に持つ学びを推進する。

　「さっぽろっ子環境ウイーク」は、環境首都・札幌の宣言日である６月２５日前後２週間を中心に位置付け、自ら環境を守り育てようとする意識を育む。

　「さっぽろっ子読書ウイーク」では、１０月下旬の読書週間の前後を中心に、学校図書館の活用に関わる取組を重点的に推進。表現力や想像力を豊かにする取組を行う。

　このほか、さっぽろっ子スキーリサイクル事業、雪かきチョボラ・雪遊びチャレンジ、学校図書館活用促進事業、特色ある図書館活用取組発表会などの取組を実施する。

　市教委の取組以外にも、建設局雪対策室の「雪と暮らすおはなし発表会」、環境局の「さっぽろこども環境コンテスト」などを関連付けて推進する。

(札幌市 2024-05-21付)