道教委 学校力向上総合実践事業 28地域105校指定 学校モデル構築 教育課題解決へ(道・道教委 2024-05-24付)
道教委は、学校力向上に関する総合実践事業の6年度指定地域を決定した。前年度に引き続き、小樽市や旭川市など28地域を指定。中核校は前年度と同数の28校、指定校は、閉校や義務教育学校への移行に伴い、2校減の77校となった。事業内容に「今日的な教育課題を解決する学校モデルの構築」を位置付け、1人1台端末を活用した授業改善、教員のICT活用指導力等の向上を図るほか、個々の教職員の課題意識を踏まえ働き方改革プロセスの明確化、学校事務の共同実施による学校間連携などに取り組む。
平成25年度から実施している同事業は、管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的に学校改善を推進し、実践の成果を普及・啓発することで、本道小・中学校の学校力向上を図っている。
2年度から、これまでの取組を継続して推進する「学校指定」に加え、中核となる学校を中心として地域全体で学校力向上を図る仕組みを構築する「地域指定」の取組を推進。3年度からは地域指定のみで取組を進めている。指定期間は5年度から2年間。
事業内容には、今日的な教育課題を解決する学校モデルの構築を設定。①ICTを活用した教育の充実②「北海道アクション・プラン」(第3期)を踏まえた働き方改革の実施―の2点に取り組む。
①では、1人1台端末を活用した授業改善および日常的な活用による学びの充実を図るほか、教員のICT活用指導力等の向上を目指して取組を進める。
②では、個々の教職員の課題意識を踏まえた改革の目標設定など働き方改革のプロセスを明確化する。
また、学校規模に応じた働き方改革推進のコアチームによって改善プロセスを推進するなど、組織体制を構築。このほか、学校事務の共同実施による学校間連携によって事務職員がより主体的・積極的に校務運営に参加する取組を推進する。
6年度指定地域・指定校はつぎのとおり(①中核校②指定校)。
▼空知
▽芦別市=①芦別小②上芦別小、芦別中
▽岩見沢市=①東光中②岩見沢小、東小
▽栗山町=①栗山中②栗山小、角田小、継立小
▼石狩
▽恵庭市=①恵み野中②恵み野小、恵み野旭小
▽北広島市=①東部中②東部小、北の台小
▼後志
▽小樽市=①稲穂小②花園小、菁園中、西陵中
▽倶知安町=①倶知安中②倶知安小、北陽小
▼胆振
▽登別市=①幌別小②幌別東小、幌別中
▽伊達市=①伊達小②東小、伊達中
▼日高
▽浦河町=①堺町小②浦河小、浦河第一中
▽えりも町=①えりも小②笛舞小、えりも岬小、庶野小、えりも中
▼渡島
▽函館市=①本通中②南本通小、東山小、鍛神小、本通小
▽七飯町=①七重小②藤城小、峠下小、七飯中
▽知内町・福島町=①知内小②涌元小、福島小、知内中
▼檜山
▽厚沢部町=①厚沢部小②鶉小、館小、厚沢部中
▼上川
▽旭川市=①大有小②近文小、北光小、北門中
▽名寄市=①名寄東小②名寄小、名寄東中、智恵文小中
▽名寄市=①風連中央小②名寄西小、名寄南小、中名寄小、名寄中、風連中
▼留萌
▽留萌市=①留萌小②港北小、港南中
▼宗谷
▽稚内市=①稚内南小②稚内港小、稚内南中
▽浜頓別町・猿払村=①浜頓別小②浜頓別中、浅茅野小
▼オホーツク
▽網走市=①網走小②南小、第一中、第三中
▽北見市=①三輪小②西小、光西中
▼十勝
▽大樹町・広尾町=①大樹小②大樹中、広尾小、豊似小、広尾中
▽帯広市=①広陽小②啓西小、西陵中
▼釧路
▽鶴居村=①鶴居中②鶴居小、幌呂小、下幌呂小、幌呂中
▽標茶町=①標茶小②標茶中、磯分内小、沼幌小
▼根室
▽別海町=①別海中央小②中西別小、別海中央中、中西別中
(道・道教委 2024-05-24付)
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