道教委が特支新任教頭研修会　成長できる職場づくりへ　佐古教育指導監が講義

（道・道教委 2024-05-24付）

　道教委は１５日、道庁別館で公立特別支援学校新任教頭研修会を開催した。佐古勝利教育指導監が「学校経営の要としての教頭の役割」と題して講義。カリキュラム・マネジメントの推進や組織づくりなど教頭に求められる重点的な事項を示した。

　研修は、学校教育目標を具現化するリーダーシップ、教職員の資質・能力の向上、教育資源の効果的な活用等に関する講義などを行い、教頭としての資質・能力の向上を図るため毎年度実施している。

　本年度から教育指導監が講義を行う研修のほか、道立教育研究所による管理職研修１講座の受講を可能としている。

　この日、新任教頭７人が参加した。

　佐古教育指導監はカリキュラム・マネジメントの推進、組織づくり、働き方改革、危機管理対応のポイントを解説。失敗を恐れず自由に意見できる心理的安全性と、仕事に対する高い要求水準の両方が求められるとし「前例踏襲のように仕事をすれば“ぬるい”職場集団に、失敗してもとがめられず、仕事の要求水準が高ければ学習する職場集団になる。教職員が自ら学び成長できるよう、裁量度を与えることも重要」と説いた。

　職員間のコミュニケーションの活性化や校内の業務改善に向けた道内の好事例も紹介。教頭が１人で仕事を抱え込むのではなく、それぞれの教員の得意分野、意欲、興味・関心について日常的にコミュニケーションを取り、対話を繰り返すこと、これまで行ってきた「当たり前」の業務を見直すことの大切さを伝えた。

　講義後、働き方改革、危機管理体制の確立、学習指導要領に基づく教育課程の編成・実施・評価・改善、地域と連携した教育活動の推進をテーマに協議。学校運営の充実の方策について理解を深めた。

(道・道教委 2024-05-24付)