道教委　関係団体と意見交換　教頭候補者育成・確保へ　６月以降管内中心校と意見交換

（道・道教委 2024-05-24付）

未来の教頭応援プロジェクト

　道教委は１３日、道庁別館で第１回道立高校「未来の教頭」応援プロジェクト会議を開催し、教頭候補者の育成・確保に向けて協議した。教頭の魅力化に向けた取組や今後必要となる人数などを示し、今後の対応策などについて共有。６月以降、主に中堅層の割合と比べて受検者が少ない管内における中心校の校長との意見交換を行うなど今後の取組について確認した。

　３年度に設置した同会議は「教頭の魅力化」と「人材育成」を柱に、具体的かつ実効性のある取組を校長会、教頭・副校長会と道教委が連携して進めることが目的。

　集合・オンラインのハイブリッド形式で、道教委、道高校長協会、道高校教頭・副校長会の関係者ら２１人が出席した。

　開会に当たり谷垣朗教職員局長があいさつ。各校長の尽力によって教頭昇任選考の受検倍率が１・３倍に上昇するなどプロジェクトの成果を示す一方、管理職の大量退職に伴い今後５年間で約２５０人の教頭昇任が必要となる見通しを示し、実効性のさらなる向上に向けて協力を呼びかけた。

　続いて関係各課が「教頭確保に向けた行動指針」に基づく取組内容を説明。調査報告の精選や働き方改革の取組、特例任用・暫定再任用の効果的な活用方策など具体的な取組を伝え、今後必要となる教頭の人数などを共有した。

　意見交換で出席者からは、調査報告の精選によって業務負担の軽減を実感する声や、本年度から小・中学校などで新規配置となった副校長・教頭マネジメント支援員を高校でも配置するよう検討を求める声が上がった。

　また、役職定年を見据えて教頭職に対するモチベーションの低下が見られる傾向を懸念する声があったほか「退職や教頭降任など想定外の欠員要素の要因分析も必要」「私たちが魅力ある姿を示し続けることが大事」などの意見があった。

　第２回会議は７月に開催する予定。

(道・道教委 2024-05-24付)