高校配置計画地域別検討協〈胆振東〉　生徒獲得　小規模校の特色を　より活発な取組求める声

（道・道教委 2024-05-27付）

胆振東学区公立高校配置計画地域別検討協議会

　【室蘭発】道教委は４月中旬、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会（胆振東学区）をオンラインで開催した。学区内の教育関係者４４人が参加。中学卒業者数の増減に対応しながら、多様な学習ニーズに応える高校配置の在り方について検討・協議した。参加者からは「小規模校だからこその特色を生かし、生徒獲得に向けて取り組む必要がある」などの意見が上がった。

　冒頭、胆振教育局の髙橋宏明局長があいさつ。「急速な中学卒業者の減少によって高校の小規模化が進む中、学習環境の維持・向上を図ることが重要な課題となる」と、忌憚のない意見を求めた。

　続いて、道教委高校教育課の中村芳宏課長補佐が胆振東学区における状況について説明。「１０年度から１３年度までに学区内で１４９人の中学卒業者数の減が見込まれ、苫小牧市では１０年度に４０人、１２年度に６５人と大幅な減が見込まれる」と伝えた。

　その上で「これまでの定員調整の状況、学校・学科の配置状況などを考慮し、苫小牧市および周辺町で再編整備を含めた配置の在り方の検討が必要」と話した。

　参加者からは、胆振東学区における生徒の進路動向について「各市町や他管内との流出入の状況だけではなく、胆振西学区など、さらに細かなデータが欲しい」「生徒獲得に向けて、より活発になる必要がある」などの意見が上がった。

(道・道教委 2024-05-27付)