発達障がい支援成果普及事業　函館市など９地域指定　早期教育相談、支援体制充実を

（道・道教委 2024-05-28付）

　道教委は、発達障がい支援成果普及事業の６年度連携推進地域を決定した。９管内で９地域を指定し、うち函館市など５地域が新規となる。各連携推進地域では、教育・保健福祉分野の連携のもと、特別な教育的支援を必要とする子どもへの指導・支援を充実させるとともに、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の整備に取り組む。

　同事業は平成２８年度から開始。道保健福祉部の障がい児等支援連携体制整備事業とともに両機関が連携・調整して行っているもので、教員の発達障がいに関する専門性の向上、市町村教委・保健福祉部局等の連携促進による早期からの教育相談や支援体制の充実を図ることをねらいとしている。

　道教委は、市町村教委が市町村保健福祉部局等の関係機関と連携し、域内全ての学校に取組を普及させるとともに、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を推進する連携推進地域を指定。

　６年度は、後志、日高、渡島、上川、留萌、宗谷、オホーツク、釧路、根室の９管内から各１市町村を指定した。

　事業の実施計画や取組状況等は、道教委が設置する広域特別支援連携協議会で意見聴取を行い、事業を推進。

　連携推進地域における各市町村教委は、社会福祉課等と連携し、個別の教育支援計画を活用した引き継ぎや、同計画を活用した関係機関との相互理解の促進、情報共有に係る取組を重点的に行う。

　各地域の社会福祉課では、個別の教育支援計画を効果的に活用し、学校や教育委員会と保健・福祉担当部署が連携した取組を推進。

　また、年間を通して推進した取組内容や成果等を道教委または教育局が主催する研修会、会議等で発表する。

　６月３日には、特別支援教育充実セミナー全道セミナーをオンラインで開催し、関係者に事業概要や関係機関の相互連携に関する説明を行う。

　各管内で実施するセミナーは１０月以降に順次開催。各校における校内支援体制の充実に向けた説明・演習を実施する。

　６年度連携推進地域はつぎのとおり。

▽後志＝神恵内村―新

▽日高＝新ひだか町―新

▽渡島＝函館市―新

▽上川＝東川町

▽留萌＝留萌市―新

▽宗谷＝枝幸町

▽オホーツク＝網走市

▽釧路＝釧路市―新

▽根室＝中標津町

(道・道教委 2024-05-28付)