教員研修プラットフォーム活用へ　学校向け説明動画公開　道教委　教員アカウント配布開始

（道・道教委 2024-05-29付）

教員研修プラットフォーム動画（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は２７日、全国教員研修プラットフォーム（Ｐｌａｎｔ）の学校向け説明動画を公開した。初期の登録作業や研修の検索・申し込みなど作業手順を解説しており、円滑な導入に役立てることができる。同日付で札幌市を除く道内教育委員会に教員用アカウントを配布。今後各学校においてアカウント登録の作業を行い、動画コンテンツの検索など一部の機能を利用することが可能になる。

　教育公務員特例法の改正によって教員免許更新制が発展的に解消され、５年度から研修履歴に基づいて教員の資質向上に関する指導助言を行う研修制度が開始となった。

　Ｐｌａｎｔは研修を効率的・効果的に行うため文部科学省が開発したもので、主に①職務研修の申し込み・受講②自主研修用動画の検索・申し込み・受講③研修の受講履歴の自動作成④自主研修の受講履歴の手動作成⑤受講履歴の閲覧―の機能がある。

　パソコン・スマートフォンからインターネットブラウザ上のＰｌａｎｔにログイン。国、大学、教育委員会による研修の検索・申し込み・受講・成果確認を一貫して行うことができるほか、エクセル形式による受講履歴や北海道の教員育成指標とひも付けたレーダーチャートが出力できる。

　大学等が開発した研修用動画はいつでも視聴が可能で、各課題に対応する教員の資質・能力の定着を図ることができる。このうち道教育大学が開発したコンテンツとして、情報教育、外国語教育、いじめ防止、外国人児童生徒への対応、安全教育に関する５７本の動画がある。

　臨時的任用教員などは受講履歴の対象外だが、ゲストユーザーとして登録することで、研修コンテンツなど一部の機能が利用できる。

　道教委は２７日付で各教育委員会に教員用アカウントを配布。教員は各学校の管理職からログインＩＤと初期パスワードを受け取り、メールアドレスの登録やパスワードの変更など利用に必要な作業を行う。

　動画ではこれらの初期作業のほか、研修の検索・申し込み、受講履歴の出力などを解説。各動画の視聴時間は１～３分程度と短時間で確認できる。動画の要点や留意点をまとめたリーフレットも作成し、活用を呼びかけている。

　問い合わせ先は内容に応じて異なり、ログインを除く操作内容全般に関する質問はＰｌａｎｔウェブサイト上の窓口、ログインや５年度に実施した受講履歴の一括取り込みに関してはＰｌａｎｔの問い合わせフォームから質問事項を入力する。

　道教委はＰｌａｎｔの段階的な利用に向けた準備を進めており、６月中旬以降に研修の申し込みや研修履歴の自動記録など全ての機能が利用可能となる予定。

(道・道教委 2024-05-29付)