釧路局　部活動の地域移行支援へ　市町村ロードマップ作成　他管内の取組参考に一層充実

（道・道教委 2024-05-29付）

情報交流会で市町村教委にロードマップ作成を促した

　【釧路発】釧路教育局は「休日の部活動の地域移行に向けたロードマップ」の作成に向けて準備を進めている。部活動地域移行に係る管内市町村の現状や課題を整理し、取組の進捗状況に応じた適切な支援につなげることがねらい。１４日に開かれた管内部活動の地域移行に係る情報交流会で明らかにした。

　部活動の地域移行に向けたロードマップは後志教育局が５年度に先行して作成に取り組んでおり、上川教育局においても本年度から開始する予定となっている。

　釧路局は、５～７年度の推進期間の中間年を迎える本年度、取組の一層の充実を図るため、後志局の取組を参考にロードマップを作成する。同交流会において共有を図るとともに、取組の進捗状況に応じた適切な支援の実施に向け活用していく。

　また、６～７年度は「共通して行う支援」「協議会の設置に向けた取組への支援」「一部競技種目等で試行実施に向けた取組への支援」「実施競技種目等の拡大に向けた取組への支援」の５項目を設定して市町村を支援する計画で、ほっかいどう部活動・地域クラブ活動サポーターバンクを活用した人材確保なども支援する。

　管内の動きをみると、厚岸町では本年度、部活動の地域移行に関する取組を統括する「厚岸総合クラブＪＯＹ」を新設し、町内中学校２校の部活動の２種目で休日における地域移行を実施する予定。

　釧路市では前年度に実施した教員の意向調査や各種目の実情も踏まえ、関係団体や地域人材と連携し、一部の種目において試験的な導入を計画している。

　浜中町では部活動の拠点校化に向けた取組を推進するために検討協議会の意見を聴取している。標茶町では標茶中学校における休日の部活動で、指導体制の整った部活動から試行するとしている。

　鶴居村では、国のガイドラインおよび道教委の推進計画を踏まえた「鶴居村部活動地域移行推進計画」を策定。この中で８年度から休日の学校部活動を地域クラブ活動へ移行することとして、運営団体・実施主体の決定、地域人材の把握と指導者の確保に努めている。

(道・道教委 2024-05-29付)