自主・自律的学習・生活習慣 小・中45校、新規17校 道教委 端末持ち帰り等展開
(道・道教委 2024-05-30付)

 道教委は「自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立促進事業」における本年度事業実施校をまとめた。石狩市立石狩八幡小学校など新規17校を含む小・中学校45校で実施。前年度に引き続き「端末持ち帰り」「学習習慣定着」の二つのモデルで事業を展開し、オンラインによる家庭学習の遠隔支援や望ましい生活習慣の定着に向けた学習状況の記録・可視化に学校と家庭が協力して取り組む。来年1月中旬には全道協議会を開催し、各実施校の取組成果を共有する。

 同事業は“子どもたちの未来を拓く”学びのトランスフォーメーション事業の一環で5年度に開始したもの。児童生徒の自主・自律的な学習習慣や生活習慣の確立に向けて端末を活用した取組を推進し、成果を全道に普及させる。

 本年度事業実施校は小学校27校、中学校16校、義務教育学校2校の計45校となっている。うち36校が「端末持ち帰りモデル校」、15校が「学習習慣定着モデル校」として事業を推進する。

 実施校は、2種類のモデルのいずれかまたは両方の選択ができ、年度途中での変更も可能。

 端末持ち帰りモデルでは、学校で使用している端末を家庭に持ち帰って家庭学習やオンライン双方向通信、オンデマンド学習を支援する取組を展開。自宅で取り組めるアプリの問題・宿題を提供し、遠隔で放課後学習を支援する体制整備を進める。

 学習習慣定着モデルでは、クラウドサービスやアプリ等を活用して放課後の生活の記録や学習状況を記録・可視化することで望ましい生活習慣の定着を図る。

 このほか、年に4回、情報を交流するSBS(事業報告会)を開催。1回目のSBSはきょう30日に開催し、事業の趣旨や各モデルの取組内容などを説明するとともに、演習を通して、オンラインを用いた学習習慣・生活習慣確立に向けた自校の取組について交流する。

 また、来年1月中旬に第4回SBSと兼ねて全道協議会を開催し、各実施校における取組の成果を共有する。

 本年度実施校はつぎのとおり。

▽空知=岩見沢市志文小、岩見沢市岩見沢小、新十津川町新十津川中

▽石狩=石狩市石狩八幡小―新、恵庭市恵み野小―新、江別市上江別小、石狩市緑苑台小、千歳市高台小、石狩市生振小―新、千歳市北栄小、北広島市西の里中、石狩市厚田学園―新、千歳市千歳中

▽後志=小樽市高島小、岩内町岩内西小

▽胆振=安平町早来学園―新、苫小牧市啓北中―新、洞爺湖町洞爺中―新

▽渡島=函館市万年橋小、函館市深堀小、函館市北昭和小、七飯町七飯中、森町森中、鹿部町鹿部小―新、鹿部町鹿部中―新

▽檜山=厚沢部町厚沢部中―新、江差町江差北中

▽上川=愛別町愛別小、旭川市永山西小―新、旭川市北光小―新、旭川市永山南中―新、旭川市旭川中、美瑛町美瑛中

▽オホーツク=美幌町東陽小、紋別市南丘小―新、北見市常呂小

▽十勝=帯広市緑丘小、帯広市啓北小、帯広市花園小―新

▽釧路=釧路市東雲小、釧路市美原小―新、釧路市芦野小―新、釧路市美原中、釧路市景雲中

(道・道教委 2024-05-30付)

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