食の北海道ブランド向上へ　道　農高生の動画募集　夏以降にコンテスト開始

（道・道教委 2024-05-31付）

　道農政部は本年度から「未来を創る北海道フードアンドアグリ発信事業」を開始する。農業高校の生徒などから動画を募集する「農高生ショートフィルムコンテスト」を実施し、北海道の農業をＰＲする動画を制作。ＳＮＳや街頭広告などで活用し、食の北海道ブランドのさらなる向上と農業の未来を支える担い手の意識啓発を図る。

　本道は輸入依存度の高いコムギ、ダイズ、飼料作物などを増産して海外産との置き換えを進め、食糧自給率の向上に貢献している。同事業はわが国における食料安全保障に貢献する本道の農業を広く発信することを目的とする。

　道の職員や有識者による出前授業や高校の直売イベントなどで動画コンテストへの参加を周知。授業、地域・クラブ活動など学校の活動において３０～６０秒程度のショートムービーを個人またはグループで制作してもらう。

　今後、審査基準や応募条件などを固め、夏以降にコンテストの募集を開始する予定。最優秀賞、優秀賞の受賞校には表彰状と副賞を授与するほか、上位入賞作品は道のウェブサイトなどでも公開する。

　その後、道において上位入賞作品を紹介する動画を制作。視聴時間の長いロング版をイベントやユーチューブで配信するほか、短時間版の動画をデジタルサイネージなど都市部の街頭広告で活用する予定となっている。

　道農政部の関係者は「発信力のあるＺ世代（デジタルネイティブと呼ばれる１２～２８歳前後の年齢層）の高校生による独創的なアイデアや表現によって、北海道農業をＰＲしてほしい」と期待している。

(道・道教委 2024-05-31付)