働き方改革の新しいフェーズへ 道教委がキックオフ会議 業務改善の実践など共有
(道・道教委 2024-05-31付)

働き方改革キックオフミーティング
働き方改革キックオフミーティング

 道教委は28日、働き方改革推進事業キックオフミーティングをオンラインで開催した。事業の6年度推進校、推進地域の関係者ら約60人が参加し、業務改善の実践や課題などを共有。働き方改革の好事例の展開に向けて事業のスタートを切った。

 開会に当たり内山史彦教職員課働き方改革担当課長は働き方改革の目的に触れ「これまで以上に現場の教職員の声を受け止め、共に考えながら業務の見直しや簡素化などを進めていきたい。推進校における柔軟な発想や積極的な取組が北海道の働き方改革をけん引する優れた事例となってくれれば」と期待した。

 事業説明で本年度は副校長・教頭の業務平準化・省力化の方策を必須取組とし、役割分担の見直しやクラウドの活用による職員間の連絡・情報共有の円滑化などを図っていくことを周知した。

 つぎに渡島教育局の松田賢治主幹が「働きやすさと働きがいのある職場づくりを目指して」と題して講話。働き方改革の新しいフェーズに移行するため「日課表の見直し」「学級担任・教科担任制の見直し」「授業改善・授業準備における校務DX」「地域資源の活用」の四つの視点を示した。

 続いてグループ協議。推進校からは通知表の2期制への移行、保護者連絡のオンライン化、教職員ポータルサイトの開設によるデータ共有などの事例を共有した。

 グーグルカレンダーで情報を一元化し、出退勤管理を学校日誌と連動させるなど、業務改善のアイデアも共有。今後の課題として、クラウド上にある情報の一元化、デジタル教材の購入費、校務用パソコンなど機材の充実などが指摘された。

 最後に空知教育局の菅原伸介主幹が講評。「働きやすさや働きがいのきっかけは校長・教頭のリーダーシップ。学校が“自走するチーム”となるよう全教職員で目標を共有し、働き方改革を進めてほしい」と述べた。

(道・道教委 2024-05-31付)

その他の記事( 道・道教委)

0.5P下降 97・6%に 道内公立高卒業者の就職率 地元企業就職は6割 道教委

表.1  道教委は道内公立高校卒業者の就職状況(3月末現在)に関する調査結果をまとめ、5月30日の教育委員会で報告した。就職率は前年同期と比べて0・5ポイント下降し97・6%に。就職者全体の66・4...

(2024-06-03)  全て読む

道教委 5年度体罰等の実態調査 小学校などで7件発生 外部指導者の暴力等はなし

表.1②  道教委は、5年度体罰に係る実態把握調査結果を5月30日の教育委員会で報告した。札幌市を除く道内公立学校における体罰の発生件数は前年度の14件から7件に半減。体罰以外の不適切行為は1件増の4...

(2024-06-03)  全て読む

6年度ふるさと・観光教育事業 実践校に浦臼小など44校 観光、縄文遺跡群など5テーマ 道教委

 道教委は、道ふるさと教育・観光教育等推進事業の6年度実践校・協力校を決定した。浦臼町立浦臼小学校など、実践校44校と協力校43校の計87校を指定。前年度に引き続き「アイヌの人たちの歴史・文...

(2024-06-03)  全て読む

みらいの教員育成PG連携協〈道央〉 負担軽減へ開催日数減を 趣旨共有し一緒に育む意識も

「みらいの教員育成プログラム」連携協議会  道教委と道教育大学の本年度北海道高校「みらいの教員育成プログラム」連携協議会(道央圏域)が5月29日、道教育大札幌校を主会場に開かれた。本年度の教員基礎探究プログラムと教員基礎プログラムの...

(2024-06-03)  全て読む

道は465人減の2332人に 7年度教員採用選考

 道教委は7年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査に係る志願状況を発表した。 道の採用希望者数は前年度と比べ全ての受検区分で減少しており、465人減の2332人。うち小学校が182...

(2024-05-31)  全て読む

災害時学校支援チーム発足へ 道教委が運営要綱決定 7月基礎、8月応用研修開始

 道教委は、大規模自然災害の発生時、学校の教育活動の早期復旧を支援する「北海道災害時学校支援チーム」の運営要綱を定めた。被災時における活動内容や派遣手続きなどを規定。7月31日に基礎研修、8...

(2024-05-31)  全て読む

食の北海道ブランド向上へ 道 農高生の動画募集 夏以降にコンテスト開始

 道農政部は本年度から「未来を創る北海道フードアンドアグリ発信事業」を開始する。農業高校の生徒などから動画を募集する「農高生ショートフィルムコンテスト」を実施し、北海道の農業をPRする動画を...

(2024-05-31)  全て読む

自主・自律的学習・生活習慣 小・中45校、新規17校 道教委 端末持ち帰り等展開

 道教委は「自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立促進事業」における本年度事業実施校をまとめた。石狩市立石狩八幡小学校など新規17校を含む小・中学校45校で実施。前年度に引き続き「端末持ち帰り...

(2024-05-30)  全て読む

十勝管内教委連 総会・定例会 10~11月につどい開催 役員改選で加賀会長を再任

 【帯広発】十勝管内教育委員会連絡協議会は23日、帯広経済センタービルで総会・定例会を開いた。6年度の「十勝教育を考えるつどい」は10~11月に大樹町で開催する予定。前年度に引き続き、池田町...

(2024-05-29)  全て読む

十勝局 第1回EBE協議会 検証改善サイクル充実を 自校の方向性を明確化

 【帯広発】十勝教育局は23日、道教委の「エビデンスに基づく資質・能力育成事業」のもと、第1回EBE協議会を開いた。科学的根拠に基づいた教育活動の必要性や、学力および学習習慣の管内状況等を説...

(2024-05-29)  全て読む