道教委 英語教育推進事業 赤平小など49校指定 言語活動 授業モデル研究開発へ
(道・道教委 2024-05-23付)

 道教委は6年度英語教育推進事業における研究推進校を決定した。赤平市立赤平小学校、岩見沢市立栗沢中学校など、管内の小学校1~2校、中学校2~3校を指定し、中心的に取組を進める推進教員を各校で1人ずつ選出。各研究推進校は、言語活動を通した指導の充実に資する授業モデルの研究を開発し、成果を全道に普及させることで、道内英語担当教員の指導力向上を図る。

 事業は、小・中・高校と一貫してコミュニケーションを図る資質・能力を育成するため、英語担当教員の指導力等および児童生徒の英語力の向上に向けた取組や、全国学力・学習状況調査等の結果を踏まえた取組等を推進するもの。実施期間は1年間。

 管内の小学校1~2校、中学校2~3校を研究推進校として指定し、中心的に取組を推進する教員をそれぞれ1人選出。本年度は、赤平小、栗沢中など49校を指定した。

 各研究推進校は、小学校において「話すこと」、中学校において「話すこと」または「書くこと」の技能について、言語活動を通した指導の充実に向けた授業モデルを作成。言語活動を通した指導の充実に向け、児童生徒の興味・関心を踏まえた目的、場面、状況を明確にした言語活動の設定や、定着を図る単元計画、表現の正確さを高めるための指導の工夫などの研究を進める。

 また、小中一貫したCAN―DOリストの作成・活用や、遠隔地の学校との英語での交流、英検ESG・英検IBAの小・中学校間での結果の共有および授業改善などにつなげる。

 高校では、生徒の言語活動の充実に向けた授業改善に資する参考資料集の研究開発に取り組むほか、中高教員が連携し「話すこと」「書くこと」に係るパフォーマンステスト参考事例集を作成。10月から12月ごろに探究的な学びの推進に向けた公開授業・研究協議を行う予定。

 今後、推進教員等を対象に、年3回オンライン・集合形式による研修「E―Lineセミナー」や、オンライン上での日常的な英語教育に係る情報交流や取組事例の共有を行う「E―Netコミュニティ」を実施。E―Lineセミナーの1回目は29日に道庁別館で開催する予定。

 このほか、研究推進校において、道教委作成の推進教員対象のアンケートを行い、実践研究に係る検証・改善を図る。

 本年度研究推進校はつぎのとおり。

▼空知

▽岩見沢市栗沢中

▽赤平市赤平小、赤平中

▽栗山町栗山小

▼石狩

▽千歳市勇舞中

▽恵庭市和光小、恵明中

▼後志

▽余市町西中

▽京極町京極小

▽島牧村島牧中

▼胆振

▽登別市富岸小、幌別中

▽白老町白翔中

▽安平町早来学園(後期課程)

▼日高

▽浦河町浦河第一中

▽新冠町新冠中

▽えりも町えりも小

▼渡島

▽函館市北美原小

▽七飯町大沼岳陽学校

▽八雲町八雲中、熊石中

▼檜山

▽江差町江差小

▽今金町今金中

▽せたな町北檜山中

▼上川

▽和寒町和寒小、和寒中

▽美深町仁宇布中

▼留萌

▽留萌市留萌小、港南中

▽羽幌町羽幌小、羽幌中

▽苫前町苫前中

▼宗谷

▽稚内市稚内東小、稚内南中

▽利尻富士町鴛泊中

▽中頓別町中頓別小

▼オホーツク

▽網走市潮見小

▽佐呂間町佐呂間中

▽置戸町置戸中

▼十勝

▽士幌町中央中

▽更別村更別小

▽幕別町白人小

▽芽室町芽室中

▼釧路

▽釧路市共栄小

▽浜中町茶内中

▽白糠町庶路学園

▼根室

▽根室市北斗小

▽中標津町広陵中

▽標津町標津中

(道・道教委 2024-05-23付)

その他の記事( 道・道教委)

特セン POWER UPセミナー 授業改善へ前向きな雰囲気を 実習受入に資質等育む視点

特別支援パワーアップセミナー  道立特別支援教育センターは16日、特別支援学校POWER UPセミナーをオンラインで開催した。「“社会に開かれた教育課程”の実現に向けた学校と地域の連携」をテーマに、道教委特別支援教育課の...

(2024-05-24)  全て読む

中学国語新3観点アイデアブック刊行 指導と評価一体化へ 道内教職員ら執筆 テスト等掲載

新3観点アイデアブック表紙  【函館発】道内で国語科の指導力に定評がある教職員らが執筆した書籍『中学校国語科 新3観点のテストづくり&学習評価アイデアブック』(明治図書)=写真=が5月に刊行した。教科書の具体的な教材例...

(2024-05-24)  全て読む

道教委 学校力向上総合実践事業 28地域105校指定 学校モデル構築 教育課題解決へ

 道教委は、学校力向上に関する総合実践事業の6年度指定地域を決定した。前年度に引き続き、小樽市や旭川市など28地域を指定。中核校は前年度と同数の28校、指定校は、閉校や義務教育学校への移行に...

(2024-05-24)  全て読む

十勝局 部活動地域移行担当者会議 子の体験格差解消へ 実践発表や意見交換など

十勝局・部活動地域移行担当者ミーティング  【帯広発】十勝教育局は13日、十勝総合振興局で管内部活動地域移行担当者ミーティングを開いた。各市町村教委から約30人が出席し、実践発表や意見交換等を通して情報を共有。各自治体の取組、広域連...

(2024-05-23)  全て読む

道教委 体力向上プラン書式例も 6年度版分析ツール公開 児童生徒の運動能力把握へ

 道教委は20日付で6年度版新体力テスト分析ツールをホームページで公開した。新体力テスト等の調査結果の数値をエクセルに入力することで、自校の児童生徒の体力・運動能力の状況を把握・分析できるも...

(2024-05-23)  全て読む

道北3学区で高校配置計画地域別検討協 交通体系など環境整備を 留萌 留萌高の適切な募集人員維持も

留萌学区第1回公立高校配置計画地域別検討会  【留萌発】道教委は4月中旬、留萌学区の第1回公立高校配置計画地域別検討協議会をオンラインで開催した。管内において10~13年までに中学卒業者が75人減少する見通しを発表。参加者からは交通体...

(2024-05-22)  全て読む

道北3学区で高校配置計画地域別検討協 実態踏まえ定員調整を 上川南・北 10~13年度5~7学級

第1回高校配置計画上川北南  【旭川発】道教委は4月下旬、オンラインで第1回公立高校配置計画地域別検討協議会(上川北学区、上川南学区)を開催した。南学区は約70人、北学区は約40人が出席。10~13年度の4年間、南学区...

(2024-05-22)  全て読む

5年度学校職員懲戒処分 札幌市除く 総数89件、懲戒免職15件 わいせつ行為など増加 道教委

懲戒処分発生件数全道コンプライアンス確率会議  道教委は、札幌市を除く道内公立学校職員の5年度懲戒処分の件数をまとめた。交通事故と一般事故を合わせた総数は前年度比36件増の89件。懲戒免職は9件増の15件となった。わいせつ行為やセクハラ...

(2024-05-22)  全て読む

道こども施策審議会が初会合 少子化対策推進条例 見直しを検討 次期計画案 来年1月提示

道こども施策審議会初会合  北海道におけるこども施策の推進を図るため、知事の付属機関として設置された道こども施策審議会の初会合が17日、道庁本庁舎で開かれた。道の少子化対策推進条例の見直し等の検討や次期計画の基本的な...

(2024-05-22)  全て読む

道教委 近代美術館検討会議 将来見据えた整備を 移転新築など3案比較

 道教委は15日、第12回これからの道立近代美術館検討会議を札幌市内の道立近代美術館およびウェブ会議システム併用で実施した。近代美術館リニューアル基本構想の策定に向けて、道教委が過日まとめた...

(2024-05-22)  全て読む