2定札幌市議会代表質問(28日)(札幌市 2024-05-30付)
◆理解得られるよう道と連携し設置へ こどもホスピス
札幌市の町田隆敏副市長は28日の第2回定例市議会代表質問で、小児がんなどの病気を持つ子や家族を支援する居場所「こどもホスピス」の設置に向けて「道と連携を密にしながら、一人でも多くの理解や共感を得られるよう後押ししていきたい」と述べた。
秋元克広市長は「こどもホスピスづくりに取り組む民間団体等への活動の支援」を公約に掲げ、第2次まちづくり戦略ビジョン・アクションプランにこどもホスピスづくり活動支援事業の推進を位置付けた。
5月上旬、こどもホスピスに関する民間団体主催の講演会に名義後援するとともに、職員が登壇したことを報告した。
竹内孝代議員(公明党)の質問に対する答弁。
◆8月に通園開始へ こども誰でも通園制度試行
町田副市長は、こども家庭庁が進めるこども誰でも通園制度の試行的事業について、8月に利用者の通園を開始する予定を示した。
市内では10ヵ所程度で実施することとしており、現在受け入れ可能な事業者を募集している。
今後のスケジュールとして、実施施設を確定した上で、7月に対象家庭の利用登録を行う考えを示した。
試行的事業を通して制度の構築に向けた課題を検証し「8年度の本格実施に向け、丁寧に準備を進めていきたい」とした。
竹内議員の質問に対する答弁。
◆速やかに取組実行 組織に方針定着も いじめ防止基本方針
山根直樹教育長は、改定された市いじめの防止等のための基本的な方針に掲げた取組などについて「各学校において速やかに実行していくとともに、組織に方針が定着するよう取り組んでいく」と力を込めた。
また、学校・家庭・地域、子ども未来局をはじめとする市長部局等と連携を密にしながら、いじめ防止を推進する重要性を示し「あらためて子ども一人ひとりの心に寄り添い、子どもが安心して学べる教育の充実を図っていく」と述べた。
竹内議員の質問に対する答弁。
◆配置充実へ国に財政措置求める SC、SSW
山根教育長は、スクールカウンセラー(SC)およびスクールソーシャルワーカー(SSW)の配置の充実に向けて「引き続き、国に対ししっかりとした財政措置を求める」と述べた。
市は、過日公表した7年度国家予算等に対する重点要望案で、SC、SSWの教職員定数化を最重点要望項目の一つに掲げている。
今後も「各学校で組織の一員として専門性を一層発揮できるよう、子どもの教育相談体制の充実に努めていく」と述べた。
吉岡弘子議員(日本共産党)の質問に対する答弁。
◆学びやすい環境整備を 不登校児支援
山根教育長は、不登校児童生徒への支援について「今後も引き続き、児童生徒が学びたいと思った時に学びやすい環境を整える」との考えを示した。
現在、市内6ヵ所に教育支援センターを設置しているほか、5年度からオンラインコースの試行、教育支援センターサテライトの設置などの体制整備を進めていることを報告した。
さらに町田副市長は、フリースクールなどの民間施設に対する補助を行っていることを伝え「保護者負担の軽減につながっている」との認識を示した。
吉岡議員の質問に対する答弁。
◆段階別に研修実施 効果的な人事異動 児相職員専門性向上
町田副市長は、児童相談所職員の専門性向上に向けた取組について説明した。
5年3月に策定した福祉コース職員の育成方針に基づき、各種の面接技法など獲得すべき技能の明確化、経験年数に応じた段階別の研修などに取り組んでいることを報告。加えて、職務経験を考慮した効果的な人事異動によって組織としての経験を蓄積させるなどの取組を進めるとした。
吉岡議員の質問に対する答弁。
(札幌市 2024-05-30付)
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