6年度道学校給食功績者表彰 平取養護 江刺家氏ら9人 8月に岩見沢市で表彰式(道・道教委 2024-06-17付)
道教委と道学校給食会は6年度道学校給食功績者表彰の受賞者を決定した。平取養護学校の江刺家貴子栄養教諭ら9人が受賞。表彰式は8月8日、岩見沢市で開催される第65回道学校給食研究大会で執り行う予定。
表彰は、昭和56年度から実施しているもの。学校給食の普及・充実、学校における食育の推進に特に功績のあった者を表彰し、学校給食の発展・充実に資することをねらっている。
本年度の功績者と功績概要はつぎのとおり(所属・職名は4月1日現在)。=敬称略=
▼磯島ひとみ(厚岸町学校給食センター調理師)
20年の長きにわたり、嘱託調理員および調理師として学校給食の業務に従事している。
栄養教諭と連携し、地産地消を掲げ地場産物を活用した学校給食を提供するなど、地域食材への理解を深めるための活動に尽力している。
また、令和2年度からはセンター内で指導的役割を担う主査を務め、調理師の後継者を育成するほか「給食だより」「食育だより」の作成に携わり、児童生徒への食育の推進に尽力するなど、その功績は顕著である。
▼江刺家貴子(平取養護栄養教諭)
31年の長きにわたり、学校栄養職員、専門員および栄養教諭として学校給食の業務に従事している。
毎月「食育の日」を設定し、地域の関係機関と連携しながら地場産物を活用した学校給食を提供するとともに、平取職域栄養士連絡会において「朝食・健康レシピ集」を作成し、町内の小・中学校の児童生徒の全世帯に配布するなど、食育の推進に尽力している。
また、道特別支援学校栄養教諭研究協議会の副会長として、学校給食の振興に尽力するとともに、初任段階栄養教諭研修の講師として人材育成にも力を入れており、その功績は顕著である。
▼小川佳恵(札幌市立東山小栄養教諭)
34年の長きにわたり、学校栄養職員および栄養教諭として学校給食の業務に従事している。
道学校栄養士協議会の幹事や道学校給食研究協議会栄養部会の会長を務め、全道の学校栄養職員・栄養教諭を対象とした研修会の運営を行うなど、札幌市のみならず、全道の栄養教諭等の資質向上、人材育成のための活動に尽力している。
また、ドライシステム給食施設を備えた新設校における学校給食事業を滞りなく遂行するとともに、札幌市の「食に関する指導の手引」の改訂に携わり、市全体の学校給食事業に尽力するなど、その功績は顕著である。
▼海馬沢まゆみ(網走市南地区共同調理場業務主査)
26年の長きにわたり、業務主事および業務主査として学校給食の業務に従事している。
網走市南地区共同調理場運営委員会や網走市学校給食運営委員会の委員を務めるほか、平成29年には網走市学校給食従事職員研修会で報告者を務めるなど、市の学校給食の発展に大きく寄与している。
また、文部科学省事業「社会的課題に対応するための学校給食の活用事業」に推進委員会の構成員として参加し「地産地消の推進」を掲げ、地場産物を活用した学校給食の提供や給食だよりの作成に携わるなど、その功績は顕著である。
▼金田潮実(夕張高等養護栄養教諭)
36年の長きにわたり、学校栄養職員および栄養教諭として学校給食の業務に従事している。
道特別支援学校栄養教諭研究協議会の会計を務め、北海道の学校給食の振興に寄与するほか、地場産物を活用した学校給食の充実を図るなど、食育の推進に尽力している。
また、所属校における学校給食の異物混入・食中毒防止に係るマニュアルを作成し、職員に周知徹底を図り、校内の衛生管理の徹底に尽力するなど、その功績は顕著である。
▼酒井さゆり(留寿都村留寿都小栄養教諭)
36年の長きにわたり、学校栄養職員および栄養教諭として学校給食の業務に従事している。
後志管内学校給食研究協議会の監査や栄養部会の会長を務め、地域の関係機関と連携して管内の食育の推進に寄与するほか、平成27、28年には後志食育研修講座で講師を務め、管内の食育関係者に対して食に関わる指導についての講義を行うなど、人材育成に尽力している。
また、北海道学校給食コンクールでは発表者を務め、優良賞を受賞するなど、本道の学校給食振興に貢献しており、その功績は顕著である。
▼出合圭子(訓子府町学校給食センター調理員)
29年の長きにわたり、調理員として学校給食の業務に従事している。
新任調理員の指導および育成を行いながら、職場研修においてヒヤリハット事例の発表を行うなど、リーダー的存在として指導力を発揮しているほか、給食センターの衛生管理を徹底し、調理作業の効率化に貢献するなど、学校給食の環境改善に尽力している。
また、地域の関係機関と連携し「給食メニュー作り」の食育事業の審査員を務めるほか、町内小学校の生活科の授業の一環として、施設見学の際の説明者を務めるなど地域の食育の推進に貢献しており、その功績は顕著である。
▼中川道子(札幌市立星置中調理員)
29年の長きにわたり、調理員として学校給食の業務に従事している。
札幌市給食調理業務推進委員会の総括主任や札幌市学校給食衛生管理連絡会議の構成員を務め、学校給食の質的向上や調理員の資質向上に尽力している。
また、札幌市教育委員会が実施する調理員3年目研修や新規学校調理員研修で講師を務め、市内の調理員の人材育成に尽力するほか、ドライシステム給食施設の導入に係る事前研修の講師を務めるなど、市の学校給食運営に貢献しており、その功績は顕著である。
▼村瀬美由紀(蘭越町学校給食センター調理員)
30年の長きにわたり、調理員として学校給食の業務に従事している。
地場産物を活用した学校給食の充実を図るため、栄養教諭と連携し、地域の関係機関から提供された食材を使用した献立を提供するほか、安全・安心な学校給食の提供のため、異物混入対応マニュアルの策定に寄与するなど、管内の食育および衛生管理に尽力している。
また、センター内では調理員の指導的役割を担い、調理・衛生管理の徹底を指導するほか、自ら模範となり人材育成に励むなど、その功績は顕著である。
(道・道教委 2024-06-17付)
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