道教委 実践的安全教育モデル地域 岩見沢市など3市町に 防犯、交安、防災教育を推進
(道・道教委 2024-07-10付)

 道教委は、道実践的安全教育モデル構築事業の6年度モデル地域として、岩見沢市、上ノ国町、浜中町の3市町を決定した。岩見沢市では地域と連携して実効性の高い地域安全マップを作成し、児童生徒の危険回避能力を高める防犯教育に取り組む。上ノ国町では国道・道道・町道が交わる交差点の安全確保に向けた取組を推進。浜中町では津波発生に備えた学習指導案の作成・普及や危機管理マニュアルの改善を行う

 同事業は、防犯教育、交通安全教育、防災教育の指導方法や教育手法の開発・普及、通学時を含めた児童生徒の安全確保体制の構築・普及、専門家による指導助言によって、北海道の実践的安全教育モデルの構築・普及を図るもの。文部科学省の委託を受けて平成27年度から実施している。

 防犯教育のモデル地域となった岩見沢市では、志文小学校を拠点校として、校区内の児童生徒が危機回避能力を身に付ける防犯教育を推進する。月別に重点指導事項を設定し定期的に防犯教育を指導するほか、地域と連携して地域安全マップを作成することで、犯罪を起こさせにくい環境づくりと地域全体での防犯意識の向上を目指す。

 上ノ国町では上ノ国小学校を拠点校に指定。国道・道道・町道が交わる「ラウンドアバウト交差点」の安全確保のため、交通安全計画の改善、地域との連携による通学路の点検・評価、校種間連携による研修の充実に取り組み、児童生徒の交通安全意識の向上、地域住民への交通ルールの周知徹底を図る。

 浜中町では霧多布中学校を拠点校とし、津波発生に備えた地域との連携体制の構築を計画。自治体の津波防災マップを活用した教育手法を開発するとともに、避難訓練を踏まえて危機管理マニュアルを改善しコミュニティ・スクールなどで取組を共有。地域住民や保護者の意識向上を図る。

 道教委は専門的知見を有する学校安全アドバイザーを各市町村教委・学校に派遣。モデル地域の中核教員が主体となり、指導案の作成や授業実践に取り組む。

 各地域の成果は7年1月に開催予定の第2回推進委員会で報告する。

(道・道教委 2024-07-10付)

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