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札幌市内各施設でカルチャーナイト
（札幌市 2024-07-23付）

道立文学館

　札幌市内の公共・文化施設を夜間開放し、様々な文化体験プログラムを楽しむことができる「カルチャーナイト２０２４」が１９日、札幌市内で開催された。市内６４ヵ所で音楽、歌唱、芸能、展示など多彩なイベントを開催。地域の文化を堪能する多くの道民や観光客でにぎわった。ＮＰＯ法人カルチャーナイト北海道主催によるカルチャーナイトは今回で２２年目。施設を開放したほか、札幌市役所、道議会、道警によるオンライン動画をユーチューブで配信するなど２００以上のプログラムを用意した。子どもを連れていけない保護者のため、学童保育事業者と連携した小学生向け見学ツアーも開始した。

◆心地良い盛夏の夜を　道立文学館　常設展、特別展開放　人形劇やコンサートなども

　道立文学館では、常設展を無料開放するとともに、現在開催中の特別展「絵本作家　降矢なな原画展」を夜間開放した。このほか、大人も楽しめる人形劇、コンサート、ギャラリーツアーなどを開催。来館者は、本や音楽に触れながら、盛夏の夜を心地良く過ごした。

　文学館では、午後５時までの開館時間を午後９時まで延長。常設展「北海道の文学」を無料開放し、アイヌ民族の文学、小説や評論などを広く公開した。

　また特別展「絵本作家　降矢なな原画展」を夜間開放。来館者は、降矢氏が手がけた１５作品、約１９０点の原画を興味深く見つめた。

　午後６時からは、大人も楽しめる人形劇を開催。おたのしみ劇場ガウチョスが「ちくおんきとマリオネットのファンタジー」、小川未明作の童話「月夜とめがね」の人形劇を披露。

　観覧者は、蓄音器が奏でる味のある調べと、マリオネット人形が刻む軽快なステップやダンスを楽しんだ。

　午後７時１５分からは「夏の夜のコンサート～マリンバの調べ」を開催。マリンバ奏者・手島慶子氏とピアノ奏者・日小田直美氏が「剣の舞」「ティコティコ」などを披露した。

◆おかあさんがコーラス披露　風呂敷文化紹介など　道知事公館　９団体が催し

　道知事公館ではオープニングセレモニーのあと、市民公募によって集まった９団体による多彩なプログラムを公開した。うち全日本おかあさんコーラス全国大会で賞を受賞したコーラスグループ「マードレ　マードレ」は「ハナミズキ」「青い珊瑚礁」など昭和や平成世代の曲を披露。８人のコーラスが奏でる美声に参加者は耳を澄ませた。

　日本風呂敷文化協会からはデモンストレーションショーや唱えて結ぶ「ふろしきのうた」を交えて風呂敷の多様な活用方法を紹介。市民たちは楽しみながら日本の文化を学んでいた。