札幌市小学校長会5年度研究成果 研究集録から 第3回(札幌市 2024-07-22付)
「豊かな心」育成部・上
副主題:一人一人の個性や多様性を認め合い、自他の命を大切にして支え合いながら生きる「豊かな心」を育む学校経営の在り方
【研究内容】
▼研究副主題の解説
変化の激しい社会、取り巻く環境による課題が多い中において、子どもが社会の一員として自立し、共に支え合って生きていくために、その基盤となる「豊かな心(他人を思いやる心、生命を尊重する心、自然や美しいものに感動する心など)」を育むことが学校現場に強く求められている。
「多様な在り方を相互に認め合う」「人や社会とつながる」「連携・協働して課題を解決する」ことができる心豊かな子どもの育成を目指し、これまで校長会が積み重ねてきた研究の成果を大切にしながら、各校の実際の取組の成果や課題等を通して、より効果的な校長の役割・指導性、学校経営の在り方について考えていく。
「命の大切さを感じる心・相手を思いやる心・様々な人に感謝する心・自ら~しようとする心」などの「豊かな心」を育む大切さや具体的な取組について、どのような“校長の関わり”が必要なのかといった「校長の役割と指導性」を具体的に考え、これまでの研修を深化させたい。
▼研究の視点
各校の強みや良さを生かした、子どもの豊かな感性や人間関係を育む教育推進における校長の役割と指導性
▽「豊かな心」の育成に向けた四つの視点
・視点1「教職員の意識付け・意識改革」や「協働(情報共有・チーム対応)」の在り方(学校経営)
・視点2「道徳教育」の充実や「学ぶ力・健やかな体の育成」との連動の推進(教育課程)
・視点3「心の居場所」「自尊感情」の育みや「小中一貫した教育」の推進(9年間の子どもの育み)
・視点4「子ども理解」の深まりや「いじめ」「生徒指導上の諸問題」の未然防止の取組(生徒指導)
【取組の具体】
▼研究体制
▽六つの研究グループを編成し、コロナ禍でもより会同しやすいグループ交流で、視点に沿った研究を進める
▽各校の強みや良さを生かした、子どもの豊かな感性や人間性を育む教育の推進における校長の役割と指導性を常に考察して、部内共有する
▼研究の実際
▽グループ交流=年間4回実施(前半6・7月、後半9・10月)
・六つの研究グループを編成し、各グループの交流から自校の学校経営に生かす視点を持つ
・グループ研究は、学校担当を決めての学校訪問によって行う。担当校の「強み・良さ」「校長の思い」をもとに「豊かな心」を育む校長の役割と指導性について究明する
・各グループの研究推進委員は、全体交流に向けてグループ交流で話し合われたことを「校長の役割と指導性」の視点でまとめる
▽全体交流会=年間2回(前半まとめ8月、後半まとめ12月)
・グループごとに各研究推進委員が事例の内容を発表し、全体に還流する。同じグループのメンバーが補足・感想等を加える
・研究推進委員は、研究集録等の作成へ向けて内容を整理する。また、専門部研修後の「研修部だより」を作成する
▽全体研修会・研究大会
2月研究大会で2年間の研究の成果を提言する。
▽講演会・施設見学会等の研修
講師を招いての講演会と、施設見学の研修を行う。
・5月=三田村剛氏(札幌市教委児童生徒担当課学校相談支援担当係長)、演題「保護者とともに進める生徒指導」
・11月=「義務教育学校」見学。札幌市立義務教育学校福移学園
(札幌市 2024-07-22付)
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