札幌市教委 5年度公務災害認定 34件大幅増の161件 体育や部活動指導で増加(札幌市 2024-07-23付)
札幌市教委は、5年度公務災害認定状況をまとめた。認定件数は161件。前年度比34件の大幅な増となった。特に、体育授業や部活動指導での増加が著しい。市教委は、理由は定かではないとしつつ「新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、学校外での活動機会が増えていることなども考えられる」と分析する。
件数はことし3月31日までに認定されたもの。
認定件数は161件。内訳は、幼稚園が2件減の3件、小学校が27件増の98件、中学校が5件増の47件、高校が5件増の10件、特別支援学校が1件減の2件、中等教育学校が同数の1件、義務教育学校がゼロとなっている。
状況別にみると、通常業務が25件増の102件と最多。体育授業が10件増の24件、部活動指導が10件増の20件、学校行事が3件減の5件、出張・研修が2件増の3件、中・昼休みが1件減の6件、その他が1件だった。
傷病別では、骨折が最多の39件。次いで打撲が35件、挫創と捻挫が各26件、靱帯が18件、切創が13件、アキレス腱が2件、熱傷と腰痛が各1件、その他が31件となっている。
年代別では、50代が最多の40件。20代が36件、30代が35件、40代が33件、60代が17件と続いた。
市教委は公務災害の未然防止に向け、毎月特定の日を「安全衛生の日」と定め、危険個所の把握や災害予防の意識啓発などに取り組むよう求めている。「引き続き各園・学校に対して呼びかけていきたい」としている。
(札幌市 2024-07-23付)
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