道教委の菅原教育部長が宗谷管内視察　学校現場の現状把握へ　稚内中央小など７校訪問

（道・道教委 2024-07-23付）

　【稚内発】道教委の菅原裕之教育部長が１６日から２日間、稚内市と利尻島の学校を訪問した。児童生徒の授業の様子を見守るとともに、学校における業務改善に関する取組状況などを確認することで、今後のより良い学校づくりの充実に向けて現場の現状把握に努めた。

　今回は、初日に稚内市立稚内中央小学校、潮見が丘中学校、稚内高校の３校、２日目は利尻町立沓形小学校、利尻富士町立利尻小学校、鬼脇中学校、鴛泊中学校、利尻高校の４校を訪問した。

　このうち、稚内中央小（川原修子校長）では３学級で国語、算数、音楽の授業を見学。１人１台端末の活用状況や話し合いながら意見を出し合う児童の様子を見守った。

　授業見学終了後、杉本旬教頭と嶋野和彦主幹教諭が同校が進める取組などを説明。近隣の稚内中学校との再編統合によって義務教育学校としての開校を控えていることから、円滑な小中連携を進めるための中学校教員の乗り入れ授業などを実施している。また、学校全体で前年度からＩＣＴ機器の活用も推進しており、若手とベテラン教員がコミュニケーションを深める要因にもなっていることを紹介した。

　質疑では、ＩＣＴ機器の活用に関する研修の進め方などについて意見を交わした。

　菅原部長は「教職員の働き方改革が求められる中で、若手教員を組織としてバックアップする体制が整備されていると感じた」と述べ、今後の授業改善や小中が連携した取組の充実に期待を寄せた。

(道・道教委 2024-07-23付)