教員採用選考　１次検査合格率　道　過去最低の１.１倍に　札幌市は前年度同率１.５倍

（道・道教委 2024-07-22付）

　道教委は１９日、７年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査第１次検査結果を公表した。道の選考検査の合格倍率は前年度と比べて０・１ポイント下降し、過去最低の１・１倍に。小学校では３年連続で１・０倍となった。

　道の選考検査の受検者数は２２３７人で、うち２１２０人が合格。合格倍率を受検区分別にみると、小学校が１・０倍、中学校が１・１倍、高校が１・１倍、特別支援学校が１・０倍、養護教諭が１・１倍、栄養教諭が１・０倍といずれも１・１倍以下となっている。

　札幌市では１２２２人が受検し、８１０人が合格。合格倍率は１・５倍となった。内訳は小学校・幼稚園が１・２倍、中学校・高校が１・８倍、特別支援学校が１・２倍、養護教諭が２・９倍、栄養教諭が３・２倍。

　第２次検査は８月２～４日、道内５地区９会場で実施し、９月２７日に結果を発表する。

　合格倍率の低下に関し道教委は、東京・大阪に設置する道外会場における受検者数が大幅に減少したことを主な要因として挙げている。

　民間企業の就職・採用活動の早期化を踏まえ、文部科学省は全国の都道府県教委に教員採用選考検査の標準日を６月１６日に早めるよう要請しており、試験日が重複したことが一因とみられる。

　文科省はことし４月、８年度（７年度実施）教員採用選考検査の第１次検査の実施日を５月１１日までさらに前倒しするよう全国の都道府県教委に検討を求めており、人材の奪い合いが今後さらに加速化することが予想される。

(道・道教委 2024-07-22付)