宗谷局 部活動地域移行情報交換会 保護者理解 問題意識持って 留萌市教委が事例発表(道・道教委 2024-07-18付)
宗谷局部活動地域移行情報交換会
【稚内発】宗谷教育局は9日、宗谷管内における学校部活動の地域移行に係る情報交換会をオンラインで開催した。管内市町村教委から23人が参加。留萌市教委が進める地域移行に関する発表や参加者間での情報交換を通して、児童生徒が継続的に運動や文化活動に打ち込める環境整備に向け、学校・地域が連携した取組について考えた。
同会は、管内の各市町村教委が生徒にとって望ましいスポーツ・文化芸術環境を整備するために必要な取組や対応への見通しを持つことを目的としたもの。
開会後、留萌市教委の真鍋磨教育政策課長、大川雄介社会教育推進係長、留萌スポーツ協会の伊端隆康理事長が「部活動の地域に向けた留萌市教委の取組」と題して、中学校部活動における地域移行の現状などを説明した。
留萌市は、中学校生徒の減少が今後も続くことや休日の部活動指導が教職員の負担になっていることから、4年度に留萌市部活動在り方検討委員会を設置。5年度からはバレーボール、卓球、陸上の3競技で平日や休日における地域移行の実証事業を開始している。
本年度からは、ソフトテニス、サッカー、バスケットボール、野球、吹奏楽も地域移行の対象として追加。一部の活動を地域人材による指導に移行しているほか、移行に向けた検討・協議を進めている。
伊端理事長は、地域移行の推進について「保護者理解を得ることが重要。教育委員会と部活動は直接的な関わりが薄いことも多いが、問題意識を持って積極的に対応してほしい」と呼びかけた。
また、今後の部活動の在り方では「現状でも広域連携は難しい状況で、今後はさらに厳しくなっていく可能性が高い。中学生だけではなく、小学4~6年生の児童や保護者も含めて協議・検討を進めていく必要がある」と述べ、地域全体で対応を考えていく必要性を強調した。
発表終了後、各市町村で地域移行に向けて進めている取組や現状を共有したほか、近隣の自治体ごとに三つの部会に分かれて協議。児童生徒にとってより良い部活動の在り方について意見を交わした。
(道・道教委 2024-07-18付)
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