資質・能力につながる授業改善を 学力向上が総合力向上に 渡島局 第1回EBE協議会(道・道教委 2024-07-17付)
【函館発】渡島教育局は10日、オンラインで第1回EBE協議会を開催した。管内小・中学校、高校の管理職をはじめ、市町教委の指導主事ら138人が参加。自校の実態に応じた目的の明確化や学力向上に結び付けるための授業改善サイクルについて共通理解を図った。
協議会は校種を越えた教育関係者の参加によって学びの系統性を理解するとともに、管理職のマネジメントについて理解を深めることがねらい。第1回会議では管内全体で推進する授業改善や学力向上等の取組を説明し、道の方向性を共有した。
深見亘教育支援課長は5年度全国学力・学習状況調査の分析結果を踏まえ、子どもが自ら課題解決を考えられる力を身に付ける活動に積極的に取り組むよう要請。調査結果を参考に授業改善に関する視点を定め、校種と連携した研修を通して共通理解を図るよう求めた。
また、自分で計画を立てて学習している児童生徒の割合は校種が上がるにつれ低くなっている状況を指摘。発達段階に応じた学習計画の立て方やICT機器の活用による個別最適な学びの充実を図る取組を推奨した。
五十嵐義幸義務教育指導監は「学力向上が学校の総合力向上に結び付く」とした上で「授業改善は話し合いや協働の内容的な充実が大切。何を感じ、何を学び、どう生かすのかを進めてほしい」と強調。ICTの活用や話し合いの場などの手段を目的化するのではなく、資質・能力に結び付く授業改善を再認識する必要性を説いた。
実践発表では森町立さわら小学校の中西章二校長、函館市立巴中学校の阿部真之校長、知内高校の北川能貴校長が組織的な授業改善に向けた校内体制の整備に係る取組について自校の取組を紹介。それぞれ「日々の対話の積み重ねによる教職員の資質向上と児童生徒の学力向上の比例」「異学年の縦割り活動を通した生徒の学校意欲を高める発達支持的生徒指導の取組」「中学校の学びと定着度合いを踏まえた学習指導」など成果を上げている取組を報告した。
参加者はブレイクアウトルームに分かれて協議。自校の実態に基づいた授業改善の具体や校内体制の整備について意見を交換した。
第2回会議は10月2日を予定。管内全ての小・中学校、義務教育学校、高校の教務主任、研修主事等のほか、市町教委の指導主事を対象に開催する。
(道・道教委 2024-07-17付)
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