道教委のDo―START構想 安平、沼田、余市の3町に 財源確保 官民連携で検証(道・道教委 2024-07-17付)
道教委は6年度地域スポーツ連携・協働再構築推進プロジェクトの実証自治体として、安平町、沼田町、余市町の3町を決定した。民間企業の商品と連携した取組やチャリティーイベントを新たに開催。部活動の地域移行の大きな課題となる「財源の確保」に向け、公費のみに頼らず持続可能なスポーツ環境を整備する方策を検証する。
同プロジェクトは行政、学校、スポーツ関係団体、民間企業と連携してスポーツ環境の整備に取り組むスポーツ庁の実証事業。道教委は3年連続で事業採択を受け、本年度から官民連携で部活動の地域移行に向けた支援モデルの創出を図る「Do―START」構想を本格的に展開する。
6年度の実証自治体は、余市町と新規となる安平町、沼田町の3町。各自治体では小中学生が多様な運動を体験できるスポーツイベントを開催する予定で、イベント協力企業の試供品を参加者に提供するほか、商品などを活用して売り上げへと還元することで協力を得るモデル事業に着手する。
また、地域クラブ活動の資金循環に取り組む沖縄県うるま市の取組を参考に、官民共創によるチャリティーイベントの開催を計画。地域活動で得た資金を還元・投資する仕組みを実証することで、将来的な保護者負担の軽減を図る方策を探る。
道教委による「北海道部活動・地域クラブ活動サポーターバンク」登録者向けの指導者認証プログラムの構築にも着手。スポーツ指導者に求められる基礎的な知識や子どもたちの指導方法を研修する仕組みを整備する。
自治体、教職員、スポーツ関係団体、保護者らを対象とするシンポジウムの開催も計画。部活動の地域移行の目的や地域スポーツを再構築する必要性を広く周知する。
今後、各実証自治体の関係者、道の関係部局、地域のスポーツ団体、民間企業で構成する実行委員会を組織し、取組を開始する。
(道・道教委 2024-07-17付)
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