北海道が世界を変える　道　新たな総合計画を策定　安心して住み続けられる地域に

（道・道教委 2024-07-18付）

　道は、本年度から概ね１０ヵ年を計画期間とする新たな北海道総合計画を策定した。「北海道の力が日本そして世界を変えていく　一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を目指す姿に、本道のポテンシャルを生かしながら国内外の新たな需要を取り込み、持続的な発展につなげていく。鈴木直道知事は１１日の庁議で「道民と一体となって未来志向の取組を進める」とし、各分野の施策推進に意欲を示した。

　社会・経済を取り巻く環境が大きく変化し、人口減少・少子高齢化などの課題に直面する中、道は道民と連携し、共に行動していくための指針として政策の在り方を再構築。

　北海道総合開発委員会における審議や、高校生、大学生を対象とした個別訪問による意見聴取、こども意見募集などを経て、本年度から概ね１０ヵ年を計画期間とする新たな北海道総合計画を策定した。

　「北海道の力が日本そして世界を変えていく　一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を目指す姿に、政策展開の基本方向を明示。子ども・子育てや教育・学びなどで構成する基本方向２では「誰もが可能性を発揮できる社会と安全・安心なくらし」をテーマに、豊かな学びの機会を通じて未来の人材育成に向けた施策の展開などを盛り込んだ。

　成長段階に応じた質の高い保育・教育を確保。深い学びに向けた授業改善「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な推進、体力・運動能力の向上などを進める。

　また、可能性を引き出す教育の推進と学ぶ機会の保障として、キャリア教育の実践や子どもの適性に合わせたＩＣＴの活用・遠隔教育の推進、特色ある教育活動を展開する私学教育の振興などに取り組む。

　鈴木知事は「現状の課題をクリアし、持続可能な北海道を実現していくためには、時代の先を読み、中長期的な展望に立って政策を進めていく必要がある」と強調。

　新たな計画がスタートしたことに意気込みを示しながら「道民と一体となって未来志向の取組を」とし、各施策の推進に向けて決意を新たにした。

(道・道教委 2024-07-18付)