管内課題など意見交換　道議会文教委オホーツク視察

（道議会 2024-07-25付）

道議会文教委意見交換会

　【網走発】道議会文教委員会は１７日、遠軽町芸術文化交流プラザで地域課題等に関する意見交換会を開いた。オホーツク管内における調査・視察の一環で、委員１１人をはじめ、管内教育関係団体、遠軽町、オホーツク総合振興局、オホーツク教育局などから３０人が出席。教育関係団体からそれぞれの特色ある取組や課題などの説明があったあと、教員や管理職候補者の人材確保・育成、学力向上、学校の小規模化、部活動の地域移行などについて意見を交わした。

　道議会文教委員会の大越農子委員長、川澄宗之介副委員長、森成之委員、藤沢澄雄委員、広田まゆみ委員、稲村久男委員、笠井龍司委員、佐藤禎洋委員、佐々木大介委員、水口典一委員、戸田安彦委員の１１人は、道内調査の一環として１７日、オホーツク管内に入り、湧別町立ゆうべつ学園、遠軽町内の北海道家庭学校を調査・視察。そのあと、意見交換会に臨んだ。

　開会に当たり、大越委員長と遠軽町の澤口浩幸副町長があいさつ。大越委員長は「今回の調査に当たり、管内の皆さんの要望を聞くだけではなく、地域の特色や課題など生の声を聞きたいことから、意見交換会を開くこととした。忌憚のない意見を伺わせていただきたい」と述べた。

　オホーツク教育局の桑原知巳局長が管内概要、また、道私立幼稚園協会北見支部の木内啓太副支部長、オホーツク管内校長会の齊當あけみ副会長、道高校長協会オホーツク支部の尾形友秀理事、道特別支援学校長会オホーツク支部の髙橋好則副支部長、オホーツク管内教育委員会協議会教育長部会の佐藤祐治副会長がそれぞれの特色ある取組や課題を説明した。

　中では、広域である管内において、地域によっては人材確保に苦慮していること、教員の年齢構成に偏りがあること、管理職候補者が少ないことなどから、人材の確保・育成が課題に挙げられた。また、学校の小規模化によって学習集団が固定されることから、生徒が多様な他者と学ぶ機会の確保が必要なこと、地域の資源を活用した特色ある教育活動の推進と魅力化が必要なこと、部活動の地域移行に向けた管内の取組が進められていることから、好事例を管内全体に波及させる必要があることなどが話題に上った。

　それらの説明をもとに、フリートーク形式で活発に意見を交わし、管内の教育事情の把握に努めた。

　文教委員会の一行は、翌１８日、遠軽町芸術文化交流プラザ、遠軽町立白滝小学校、遠軽町埋蔵文化財センターを視察した。

(道議会 2024-07-25付)