高校配置計画地域別検討協〈宗谷〉　豊富高　入学者確保を　他校との違い発信求める声

（道・道教委 2024-07-30付）

第２回地域別検討協議会（宗谷）

　【稚内発】道教委は２３日、第２回高校配置計画地域別検討協議会宗谷学区をオンラインで開催した。管内各市町村教育委員会や学校などから約５０人が参加。宗谷学区における７年度から９年度までの配置計画案をみると、学校再編・学級減は行わない見通しとなっている。一方で、２年連続で入学者が２０人未満となった豊富高校は再編整備留保の対象として、入学者確保に向けた高校づくりを推進していくことなどを共有した。

　開会後、高校教育課の松山貴紘係長が、７年度から１３年度までの公立高校学校配置計画案や中卒者の進路動向などについて説明した。

　宗谷学区の学級増減については、９年度まではゼロ。１０年度から１３年度までの期間では、中卒者数が３６人減となることから、１学級減となる可能性を示した。学区内における中卒者数は、本年度は４５０人。１３年度は３４６人まで減少する見通しとなっている。

　豊富高については、２年連続で入学者が２０人未満となったことから再編整備留保の対象となった。今後は入学者確保に向けて魅力ある高校づくりを進めていく必要性が示された。

　配置計画案等に関する協議では、参加者から地域や学校の現状についての意見が上がった。

　稚内高校の矢橋佳之校長は「まちに高校がない場合、管内・管外のどちらの学校でも通学の負担が変わらないことも多い。規模の小さい学校は進学人数は少ないが、進学率は都市部の学校との差が少なくなっていることなども周知していく必要がある」と呼びかけた。

　高校の情報発信に向けた効果的な取組に関する協議では、浜頓別高校の福本典子校長が「教員や保護者でも他の学校や他管内の状況を知らないことも多い。魅力を伝えるだけではなく他校との違いを明確化して発信していくことも重要」と意見を述べた。

(道・道教委 2024-07-30付)