上川局 英語教員サマーキャンプ 言語活動充実へ研鑚 独自事業 模擬授業通して(道・道教委 2024-08-05付)
上川局英語教員サマーキャンプ
【旭川発】上川教育局は7月26日、上川合同庁舎で管内英語担当教員の指導力向上に向けた演習型研修「サマーキャンプ」を実施した。管内児童生徒の英語力向上に向けた独自事業「STEP」の一環で、STEPチームが言語活動の模擬授業を通して授業づくりのポイントを指導。参加者は、夏休み明け以降の授業内容の充実に向けて研鑚を積んだ。
同事業は、管内公立小・中学校および義務教育学校の英語担当教員の指導力向上を通して、児童生徒の英語力向上を図ることが目的。
サマーキャンプでは、単元を通じて子どもたちの資質・能力を育む授業づくりや授業内での言語活動の充実に向けた取組などを指導した。
当日は、管内小・中学校の英語担当教員13人が参加した。
冒頭、義務教育指導班の久保田竜平指導主事が小学5年生から中学1年生までの児童生徒を対象とした言語活動の模擬授業を実践。アルファベットを組み合わせて“UK”や“FBI”などの名詞をつくる授業を披露した上で「外国語科の学習指導要領の目標に“言語活動を通してコミュニケーション能力を育む”とあり、授業の中で子どもたちの思いや考えを引き出しながらコミュニケーション能力を身に付けさせることが大事」と呼びかけた。
また、授業づくりのポイントも説明。「単元を通して望む子どもたちの姿を設定し、そこから評価規準を作って、授業内容を考えていくと良い」「実際に海外で現地の人と話す時は分からないながらも聞き取って考えるため、授業の中でもそういう場面を設けると良い」などと紹介した。
続いて、STEPチームの木村華央里教諭(上富良野中)が中学生を対象とした言語活動の授業を実践した。名詞と形容詞が書かれた4×5マスの表を用意し、タテとヨコのマスがぶつかった所の英単語を使って「I want new bike.」などの英文を作る授業を披露。児童生徒に興味・関心を持ってもらう導入例を指導した。
最後に、参加者が単元終末に行うパフォーマンステストの内容を考える時間を設定。久保田指導主事は「導入の際に単元が終わったあとの姿を伝え、授業後の振り返りでイメージさせる」「英会話を自分なりに継続・発展させるようにすることで、資質・能力が高まる」などとアドバイスを行った。
第2回演習型研修「ウインターキャンプ」は、来年1月14日にオンラインで開催する予定。日常の実践や悩み等をキーワードにしたグループ交流などを実施する。
(道・道教委 2024-08-05付)
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