札幌市小中事務職員協が研修会　財務のプロとして発信　教員と協働で学校経営を

（札幌市 2024-08-22付）

　札幌市公立小中学校事務職員協議会（酒井誠会長）はこのほど、ホテルライフォート札幌で第１回全体研修会を開催した。埼玉県川口市立青木中学校で事務主幹を務める柳澤靖明氏が講演し、財務のプロとして情報などを発信していく重要性を説いた。

　市内小・中学校の事務職員約１２０人が参加した。

　柳澤氏は「学校財務の自律性確保と公費保障の拡充～教育活動を支えるために事務職員が学校財務をつかさどる意義」と題して講演した。

　学校経営に当たって「指導計画と財務計画は両翼になければならない」と強調。「指導のプロは教員だが、財務のプロは事務職員。自信を持って発信していっても良い」と助言した。

　事務職員が指導面について学ぶとともに、教員に財務への意識を向けさせる重要性を示し「協働で財務に取り組んでいくことで、大きなベクトルで学校経営に向かっていける」と述べた。

　チーム学校を実現する一助として「環境の土台をつくろう」と呼びかけ、たよりを発行し情報や自身の考えをアピールすること、仲間をつくること、信念を貫く、などの取組を提案した。

　「事務職員はお金に関する最後のとりで。自分が発言しなければそのままスルーされてしまう可能性があるという覚悟を持って取り組んでほしい」と述べた。

(札幌市 2024-08-22付)