道教委とＬＩＴＡＬＩＣＯが連携協定　教育ソフト共同開発へ　中高接続の支援モデル構築

（道・道教委 2024-08-23付）

中島教育長（右）と亀田シニアバイスプレジデント

　道教委と（株）ＬＩＴＡＬＩＣＯとの連携協力に関する協定締結式が２２日、道庁別館で執り行われた。中島俊明教育長と亀田徹シニアバイスプレジデントが出席し、協定書に署名。両者は今後、同社の教育ソフトの共同開発を進め、中高接続の新たな支援モデル構築に向け連携を深めていく。

　同社は、企業理念に「障がいのない社会をつくる」を掲げ、これまで就労支援サービス、発達障がいポータルサイト、障がい者向けの就職情報サイト、特別支援教育に携わる教員向け支援サービスなど、様々な社会貢献活動を展開。特別支援教育に携わる教員向け支援サービスでは「ＬＩＴＡＬＩＣＯ教育ソフト」によって個別の教育支援・指導計画の作成支援および教材や研修動画の提供を通じて、特別支援教育に携わる全ての教員をサポートし、子どもたち一人ひとりに寄り添った個別最適な学びの提供を目指している。

　一方、各道立高校では、全ての学級に発達障がいを含む障がいのある生徒が在籍している可能性があることを前提に、特別な支援を必要とする生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じたきめ細かな指導や支援を一層充実させることが急務となっている。

　新たに協定を締結することで、互いの資源を活用し合い、協働して取り組み、北海道における特別支援教育の一層の充実・発展に資することをねらった。

　協定式には、道教委から中島教育長、山城宏一学校教育局指導担当局長ら４人、同社からは、亀田シニアバイスプレジデントと安原健朗学校教育事業部長の２人が出席した。

　亀田シニアバイスプレジデントは「社会的にも特別支援教育の充実の必要性が求められている中、弊社としてもこれまでの実践をもとに、学校の先生方へのサポートをいま一度深めていきたい」と表明。

　中島教育長は、連携協定によって、生徒に対するきめ細かな指導計画の作成、中高の円滑な接続など、道内の子どもたちの教育環境が一層整備されることに期待を寄せた。

　今後、道立高校や道内小・中学校で同ソフトを活用しながら児童生徒の特性に応じた個別の教育実践をサポート。中高の円滑な接続の新たな支援モデルづくりに向け連携を深めていく。

(道・道教委 2024-08-23付)