道 次期こども計画骨子案 子の幸福な社会実現を 3ライフステージで取組推進
(道・道教委 2024-08-26付)

 道の付属機関である道こども施策審議会は22日、道庁本庁舎で第2回こども施策部会を開催し、仮称・道こども計画の骨子案を示した。「こどもの誕生前から幼児期まで」「学童期・思春期」「青年期」の三つのライフステージで構成。「全てのこども・若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる社会」を目指し、子ども・若者、子育て当事者の意見を社会に反映させる取組などを進める見通しを示した。

 この日は、集合・オンラインのハイブリッド形式で開催。委員7人、道職員16人の計23人が出席し、第4期「北の大地☆子ども未来づくり北海道計画」の評価や、仮称・道こども基本条例および道こども計画の骨子案について審議した。

 新条例の骨子案では、目的に「全てのこども・若者の権利擁護が図られ、幸福な生活を送ることができる北海道の実現」「こども施策の総合的な推進」の2点を設定。基本理念には、差別の禁止、意見の尊重など、児童の権利条約4原則に加え「関係機関等が社会全体でこどもを支える取組の推進」を掲げた。

 責務等の主体では、新たに「保護者」「学校関係者等」「こども・子育て支援団体」を明記。基本的施策には、子ども等の意見反映や社会参加のほか、子どもが安全・安心に過ごせる居場所づくりなどを盛り込んだ。

 こども計画の骨子案は、国のこども大綱を網羅的に勘案し、三つのライフステージで構成。目標に「全てのこども・若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる社会」を掲げ、主な取組の方向性として、こども・若者が権利の主体であることを社会全体で共有することや、子ども・若者、子育て当事者の意見を社会に反映させることなどを盛り込んだ。

 委員からは「出前講座など、条例や計画の内容を子ども本人が理解できる機会をつくってほしい」「高校に給食を導入するなど、北海道ならではの食の支援策を盛り込んでほしい」などの意見が上がった。

 計画の策定に当たり今後、道内の児童生徒から意見を聴取し、反映させる。

 各骨子案は9月の3定道議会に報告し、11月ごろ開催予定の第3回会議で素案たたき台を協議。年明け1月に開くこども施策審議会で案を審議する。

(道・道教委 2024-08-26付)

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