通学手段確保が必要　高校配置計画地域別検討協〈空知北〉

（道・道教委 2024-08-26付）

　道教委は７月中旬、砂川市内の地域交流センターゆうで第２回公立高校配置計画地域別検討協議会（空知北学区）を開催した。オンラインを含め学区内の教育関係者約６０人が参加。１０～１３年度で１～２学級相当の調整が必要となる見通しを示した。協議では、減便・廃線が続く公共交通機関に対する不安の声などが上がった。

　開会後、道教委高校教育課が管内の中卒者の推計を踏まえた現状と課題について説明した。

　空知北学区の中卒者数については、１０～１３年度に１～２学級相当の７９人の減少が見込まれることを解説。また、６年度入学者選抜における第２次募集後に学級減となった芦別高校と深川西高校の７年度募集学級数は計画決定後に公表することとした。

　１０年度以降の見通しについては、中卒者数の欠員の状況などを考慮し、滝川市内における再編整備を含めた公立高校全体の配置の在り方の検討などが必要とした。

　このほか、第１学年１学級の高校のうち、地理的状況から再編が困難であり、かつ地元からの進学率が高い高校については地域連携校に位置付け、遠隔授業の配信による教育課程の充実や地域と連携した高校魅力化等による可能な限り存続を図ることの必要性を示した。

　協議では、芦別市の荻原貢市長が市内中学生向けのアンケート結果などを紹介。「市唯一の高校で優秀な人材を出し、産業を支えている。市の安定した人材確保のため２間口の維持を」と訴えた。

　また、雨竜町教委の糸谷尚徳教育長は公共交通機関の現状について指摘。「バス路線がいつ減便・廃止になるかと不安を抱えている。子どもたちの選択肢をなくさないためにも何かしらの対応を」と求めた。

(道・道教委 2024-08-26付)